フリアお姉ちゃんお誕生日おめでとう!!🎉🎂
大分遅くなっちゃったけどリクエストのキンイロリョテイ描けたよっ!

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「ええ、いきますとも。
どうせろくなことにはなりませんし、ぶん殴ってやらないと気がすみません。
フリア君にちょっかい出したのも二度目。三度目は許しませんよ」
そう笑いながら、光里がミューに近付いてくる。
「それより、最近はなんだかご無沙汰でしたね?
私の事、嫌いになっちゃいました?」

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決意を露にしたフリアを見る

決意…その力は多くの結末を書き換えてきた

少なからずボクはソレを沢山見てきた

どうやら僕は彼の評価を改める必要がある

もう彼は子供ではない
そんな扱いをしたらこの上ない侮辱になる

「フリア …その決意を忘れないでおくれ… ソレはきっと君の力になる」

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少年の身体からふわりと紅い光が立ち上る。
それは一瞬だけ、戦乙女のような姿を成して消えた。
「だからまっててね、カナリー」
少年は戦うことを決意する。
今だ十にも満たぬフリアの、余りにも強く、余りにも悲しい決意だった。

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カナリーの指先が、足が、腕が、金の光の粒子になって消えていく。
それはゆっくりと全身に及び始めた。
「カナリー?!」
「時間切れです。フリア。私はもうこの時間軸に存在できない。
どのみち、これが最後だったのです」
消えていく。消えていく。
ああ、未来は変わっただろうか。

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「フリア。これで光里は助かるでしょう。ですが、ザネッタや灯がどうでるかわかりません。
くれぐれも気を付けて。
できることなら、バイロンなどに逃げて欲しいところですが…きっとそうはしないのでしょう?
だからもう一度、これだけはお願いします。
『死なないで』」

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「俺がやろう。医療技術も習得したからな。
……教えてくれた子は、すぐに死んじまったけどな」
カナリーが慣れた手つきで輸血の準備をする。普通の人間に輸血するのではないので行程が少ないのはありがたいところだった。
「…フリアの願いを聞いてくれて、感謝する」
https://t.co/qv5seNrGbZ

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「…お願いします、ランティスさん」
フリアが覚悟を決めた眼差しで、異邦の神に願う。
「少しだけ、お姉ちゃんに力を貸してあげてください」

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「私達を嫌ってもいい。無能の謗りも受けます。だから」
堪えていたものが溢れ、その頬を濡らす。
「だから、お願いです。どうか死なないで。
貴方が生きてさえいてくれるなら、私達は」
「死なないよ、僕は」
フリアの声に力が宿る。

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「二度目の挑戦では、フリアの遺したヴァルキュリア・コアを使ったんだ。
フリアの望みだったから。
だから、俺はフリアの胸からそれを取り出して……」
少しだけ、迷うように沈黙するカナリー。
やがて、再度口を開いた。
「それから、フリアの身体が失われないように、俺たちが、喰って一体化した」

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「…いや、これでも結構考えたんだけどね。
俺たちから一羽だけ分離させて目眩ましをしてみたりとか。
やっぱりイレギュラーが多いとこうなるか」
カナリーと呼ばれた少年が手についた土を払いながら立ち上がった。
「そう。俺達はカナリー・レギオン。四年後の未来からフリアを助けに来たレギオンだ」

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「…すべての情報を引き算するとね…それを最優先にする必要があるのは1人しか居ないんだよ そしてフリア君は僕のことを【ラグナの契約者】なんて呼ばない 【僕をそう呼ぶのは一人だけ】だ …そうだろ?カナリー」

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「【本当に光里くんを助けるのが目的なら絶対にやらないであろう禁じ手】だ それを普通に手段として使おうとした時点で 君の本当の目的は【光里くんを救うことではなくなる】…ならば何が目的か… それはもう一人救わなくてはならない人間【フリア君を救うのが目的だった】なら辻褄が会う」↓

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「こちらはレギオンズ【カナリー・レギオン】だ。
指定するポイントまで、医療キットを届けてやってくれ。
可能な限り、早くだ」
イマジナリ・ロスト内の【蛇ノ眼傘】から座標と要請が飛ぶ。
「【チーフ】、頼めるだろうか?」
それは、間違いなくフリアの契約レギオン、カナリーからの頼みであった。

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「…君の言動の数々は表向きには【光里くんを助けるように聞こえるだけ】の言葉だ 何よりも一番守るのを優先してる人物がいる それは【フリア君】だよ 彼にあんな力があるのを【君が知らないはずがない 】なのに全てを光里…いや【王魔に任せ】君はフリア君を優先した 」↓

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「あさ、ぎ、おねえちゃ…だって、おねえちゃ、が……ぼ、ぼくの、ぼくが、よわい、せいで…また、死んじゃう……」
ぜいぜいと息を切らし、明らかに焦点の合わない瞳でフリアがぶつぶつと呟く。それはひどく痛ましい有り様だった。

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「だが、この仮説はフリア君を見て崩れたよ …あの男の遺児 ならば同じく適正があっても可笑しくはない あの男は託したのではなく…遺したんだ そして、どちらも共通点として瞳に力が宿る ただし、そうなれば未来のフリア君も既に命を失われたかそれに近い状況であるだろう なのに彼に似た者がいる」

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「魔王…それを名乗っていたのはレギオン…もしくはアリスさ そして、君の言葉とラグナからの報告そして…今のフリア君を見て とある仮説がたった…」

ランティスは皆を見る

「…この中で【未来のカナリーに直接会った人】は居るかな?」

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「ありがとう。こんな事態には不馴れだろうにな。助かるよ」
輸血パックを受け取り、少年が謝辞を述べる。
「すまないけど、フリアを少し落ち着かせてやってくれないか。
まだ動揺してる」

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