優奈「はい、お持ち帰りも大丈夫です」

勇矢「竹の子むすび、すぐにお包みします」

快く剛賢の注文を受け入れ、竹の子むすびを包み始める勇矢と優奈。

「…もう一つ、オマケで付けておきます。奥方とご一緒にどうぞ」

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勇矢「お褒め頂き、ありがとうございます。今日のおにぎりは、塩むすび、梅、竹の子となっております」

優奈「たけのこは今が旬ですからね。私も、お夕飯は竹の子ごはんにしようかな…」

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優奈「ゴウさんのお見舞い…そうですね、私達も行こうと思ってました」

勇矢「ランチタイムが終わった後なら、勇奈さんと望くんの検査も終わっているでしょう」

「私達もお土産を用意して、お見舞いに行きましょうか。勇奈さんと望くんは現地集合という事で」

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優奈「お茶漬けをお一つですね。かしこまりました」

「お茶漬け一つ、お願いします!」

勇矢「ご注文ありがとうございます。少々お待ち下さい」

ライト「リアルの食事も摂取可能なのか…。ならば、その有り様はルビーやゼノに近いのかも知れないな」

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優奈「分かりました。けんちん汁セッ
トとお団子、2つでお願いします!」

勇矢「ご注文ありがとうございます。少々お待ち下さい」

ライト「食後に団子を食べるのであれば…味付けは、あんこが良いだろうか」

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優奈「いらっしゃいませ、4名様でしょうか?」

勇矢「席は空いていますので、お好きな所にどうぞ。オープンスペースでは、ちょっとした花見も出来ますよ?」

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ー〈ペルシュ〉店内の客室ー

完全防音の客室に場所を移した勇矢達。
全員分の焙じ茶が用意されたちゃぶ台を挟んで、勇矢達と千菊達が向き合う。

優奈「それで、千菊さんと雛菊さんの、秘密というのは…?」

勇矢「赤の他人に聞かれたくない…となれば、尋常でない事なのでしょうが…」

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勇矢「こちらこそ。本店、BNDDオンラインカフェ〈ペルシュ〉の副店長、伊烏 勇矢と申します」

優奈「ペルシュの店員で、フォース〈グリザイユ〉のリーダー、水凪 優奈です」

「それと…お待たせしました、ご注文のおにぎりセットになります」

丁寧な所作で、優奈が剛賢の前におにぎりセットを置く。

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アミクス〈内緒。優奈達へのプレゼントも兼ねているから、今は話せないの〉

〈ただ…誰もが驚くものになる事だけは、私が保証するわ〉

優奈「えー?フォースリーダーには教えて欲しいな~?」

アミクス〈ナ・イ・ショ♪〉

勇矢「アミクスさんの言う通りにはなると思いますので、待っていて下さい」

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勇矢「貴方の立ち居振る舞いを見るに…武道を嗜んでおられるのでしょう?それも、相当の腕前とお見受けします」

「心身に歪みがあるのなら、それは必ず所作に現れる…。貴方の立ち居振る舞いには、芯が通っていると感じます」

優奈「(勇矢さんや、望くんみたいな感じがしたのは…そういう事か)」

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優奈「では、客室にご案内しますね。こちらへどうぞ」

勇矢「ルビーさん、少し厨房をお任せしても良いですか?」

ルビー「多少なら構いませんが、話の内容を共有出来ませんよ?」

サフィール〈お任せ下さい。録音、音声共有、如何様にでも致しますので〉

ルビー「…分かりました」

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ライト「(食べられるのか…?)」

優奈「シャイングラスパードラゴンがベースなのかな?可愛い子ですね」

キャリッキャリッ

優奈「あ、ただいま参りますー!」

ヨロイガニが催促する様にハサミを鳴らしている事に気付き、優奈が別の客席へ向かっていく。

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軽く浮き上がってマインの手を躱し、そのままの高さで浮遊する。

ライト「申し訳ないのだが、君の手で掴まれては駆動に支障が出てしまう」

「私はライト。優奈がリーダーを務める、フォース〈グリザイユ〉の一員だ」

優奈「私の大切な仲間なんだ」

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勇矢「ああ…彼等なら、時々この店にも足を運んでくれていますね」

「優奈さんの通う学校の中等部所属ですから、優奈さんにとっては後輩でしょうか」

優奈「一言で同じ学校とは言いますけど…中等部と高等部だと、実質別の学校ですね。校内で会う事は少ないですけど、探すのは難しくないと思います」

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自身の周囲を飛び回るジークの様子を観察しながら、ライトは思考を巡らせる。

ライト「(ふむ…通信と音声による2種混合発信を試みたが、どうやら通じた様だな)」

「(彼は、何に由来を持つ電脳生命体なのか…)」

優奈「お待たせしました。追加の団子セットになります」

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優奈「いらっしゃいませ。千菊さん、雛菊さん、お久しぶりです」

勇矢「ご無沙汰しております。席は空いていますので、お好きな所にどうぞ」

「オープンスペースでは、ちょっとした花見も出来ますよ?」

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優奈「アイスコーヒー、ミルクとガムシロップ付きでよろしいですか?」

「今日は、和風メニューがメインの日なんですが…」

勇矢「問題ありませんよ。ドリンク担当は、私もよく入りますし。何より、お客様のご希望が第一です」

優奈「かしこまりました。それでは、少々お待ち下さい」

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ライト「…軽食なら、今日のオススメはけんちん汁定食だ。お代わり自由のご飯と漬物に、けんちん汁、ドリンクの組み合わせだな」

「菓子なら団子セット。みたらし、あんこ、磯辺から味付けを選べる団子3本とドリンクの組み合わせになる」

優奈「ライト~…オススメの説明は私の役目だよー?」

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アミクス〈先日のクランバトルの事もあるし、武装強化のプランは幾らあっても損は無いわね〉

〈私達も、正式にフォースネストを設立しようと動いてる所だし〉

優奈「お待たせしました。お茶漬けの梅干しトッピングと緑茶になります」

慣れた所作で、白銀の前にお茶漬けと緑茶を置く優奈。

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