【緋い時間】

気づけば過ぎてしまっているほど短い時間。
たったそれだけの時間。

だからこそ…

一瞬でどこまでも緋く染め上げるその短い時間に“私は見とれてしまうのだろう”





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【いつだってそう…。】

思い出せないくらい忘れてしまえれば…。




1 10

【鵲村の少女#???】
彼女は姉と決別し、この村を去った。
外で”立花”の名を語ることを禁じたが、そんなことに従うような子ではないことは最初から分かっていた…。

皮肉なことに彼女は完璧で、外でこそ有名になりすぎたのだ…。




0 7

今日は楓さんの誕生日だったので、イラストのせときますね。

本当は新しく描きたかったけど…。




1 8

【鵲村の少女#2】
昔は色とりどりの着物を着ていたものだ…。
色がその子の性格を表すかのように…
それはもう明るく、優しく、可愛らしい女の子だった。

その着物が色を失い、柄を失い・・・
漆黒となったのは、あの子の父親が湖へと消えたあの日からだった…。


0 5

【秋風】
夏は去り、冷たい空気が街に漂う。
遠く朝陽が地を照らし
     吹く涼風が優しく撫ぜる。
季節巡って秋が来て
     やがて冬が来るのだろう。

嫌いだった夏ですら
     終わっていくのは寂しいものだ…。




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【灯篭流し】
今年もあなたに会えたから

笑顔であちらに帰れるの。

寂しい想いを振り切って



”一年経ったらまた来るね。”





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【哀色世界】

見えない世界を見るために
     私はそれを描いていた。




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【生き様】

生き様見れぬ愚かな者よ
       ”私の姿が醜いか?”




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【コワレモノ】

昔のことを思い出していた。

何も考えずに走って転んで笑い合って
  今となっては疎覚えの遠い過去に過ぎないが…

…何故だろう。

こんなに荒れ果ててしまったこの場所で
     ”私は何故、涙を流しているのだろう…”





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【青】
”夏は嫌い
   けれど、この空だけはいつだって私を虜にする”




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