岡倉天心の「茶の本」。茶は最初は薬や飲み物。15世紀の日本で審美的な信仰にまで高められ茶道となる。日常の中に美をみいだし、それを賛美する心に基づいた一種の儀式。根本は「不完全なもの」を敬う心にあり、ままならない人生にあって、可能なことだけでもやってみようという心優しい挑戦なのだ。

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