以前から素敵だぁ、と思っていた猫黒様の  に初参加!
先日からハマっているミュシャ風キノコ女子を投げておきます

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「ようこそ!」
集落の入り口に立っていた個体が,声をかけてきた.
「ここはだいなな とーきょーびょーいん あとちです」
集落の名前を得意げに伝えると,同居人と思しき人物の元へ駆けて行った.

患者服を改造した,民族衣装風のその服装が,妙に美しかった.

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時折髪色が非常に鮮やかな個体に遭遇する.
どうやらキノコの影響のようで,髪や目の色がコロコロと変わることは珍しくないらしい.
彼女の同居人曰く,これで感情の動きがわかるんだとか.

この,髪色が鮮やかなのはどんな時?
そう聞くと,彼はお茶を啜って言った.
「お土産狙い」

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久々のきのこ
餅をこすっていくぜ・・・

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新年の祭りで,彼女らの舞う姿が見られる集落もある.
ご馳走や飾り物を横目に,煌びやかに踊り,歌う.
黄昏た人類が,今年も無事に,思い出だけで生きられますように.
しかし,同時に,彼女らは祈る.
「そして願わくは,いつか未来の思い出に,私たちがいますように」

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「何にする?」
店番をしていた子供に聞かれた.
「林檎あるか」
「5個で500」
「あいよ」
コインを渡すと,袋詰めを始めた.
「うまそう」
案内人が覗き込んで言う.
横目で彼女はニカッと笑う.
「飴食べるか」
「! たべる!」
茸の有無を気にする人も,もういない,か.

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「めりーくりすます」
と,その個体は言った.
担いだ袋には,ガラス瓶やきれいな石などが入っていた.
「あなたは よいこですか」
そう聞かれたので,
「悪い奴ではないよ」
と答えた.

彼女はしばらく悩んだのち
「わたしはよいこなので なにかください」
と袋を開けて言った.

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