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⑯中からは何故か「勇者の声」がした。
本来ならこの時間、勇者は宿屋にいるはずだと思っていたリィックの背筋には冷たいものが流れた。
どうして?なぜ?こんな時間帯にふたりっきりで?
そうしてわずかに漏れ聞こえる話を聞くに、なんと勇者は今夜「このままレイネの部屋に泊まる」のだという…
泣いて彼女に詫びられる。「私は嘘つきだ」。5年前の高校時代、死ぬまで好きだ、同じでいろよ、と告白した。頷いたのに彼女は今、大学の先輩に恋してる。2年前、俺は事故死した。いいさ、お互い様だ。墓前の彼女に俺は二つ嘘をつく。幸せ掴め、と聞こえるように。死んでも好きだ、と聞こえぬように。