- Maidens in Masquerade | BARBARA -

知ってしまえば、理解してしまえば、なんのことはなかったのだ
この体を縛るものが、脆く頼りない "恐怖" で綯われた藁縄に過ぎないことに

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「なぁなぁ?最近巷じゃあモンスターを調理するのが流行りらしいぞ!」
「がはは、では次回の探索、食料は現地調達にしようかの?」
「え…?それって私がモンスターを捌く……ってこと?」

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【#AI歓迎会 はじまってます!」

AI画像文芸部のテーマは「プロローグ」!

新しい季節と出会い……心が走り出すような物語の始まりを、ぜひイラストとテキスト(1文字でもOK!)で自由に表現してください!

ご参加お待ちしています!
【開催期間:4月1日(月)00:00~4月4日(木)23:59】

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「この地を荒らすオーク共め!わが剣の錆にしてくれる!!」
そう言い放った彼女の刀身が輝き、光が迸る

その瞬間「勝利」は決まっていたのだ

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- 酒友と -

なーに、また振られたって?これで確か……14人目か。で、相手の子は?営業部の真理ちゃん、って、あー、あの子筋肉好きだし、あんたじゃねぇ……。まぁまぁ、その不屈の精神を貫けば、いつか報われる日も来るんじゃない?ほらビール!いいから今日は飲んで寝て忘れる!ね?

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賑やかな街並み
行き交う人々
いつか彼らの歩みを
私の歌で停めてみせる
そう胸に誓い彼女は今日も歌い続ける

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- 惜夏急行 -

もし時間を運賃に走る列車があったなら
僕の未来なんていくらでも支払って
君といたあの夏に帰るんだ

そう、何度だって

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- 雨夜の寂歩 -

身体中を覆う奇怪な衣帯は、この街で彼女だけが着ることを許された"呪い"である。

静寂の雨夜。

ただ一人、街中の邪をかき集めながら歩く少女。その道に光は無く、穢れとなった彼女を誰一人として目にすることはない。

雨音に紛れ、小さな歌が聞こえる。

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「…あの時のあなたの顔って言ったらなかった」
「しょうがないだろう、君がいきなり「大きくなったら結婚しようね!」なんて言うもんだから…」
「何?…もしかして……嫌だったの!?」
「ち、ちがっ!そうじゃなくて…その…あの時…本当は僕から言いたかったんだ」

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「だから~、もうそんなに路銀の余裕が無いって言ってるだろう…」
「うー、やだ。寒いし疲れたし、今日はお風呂に入れる宿がいい!」
「まぁまぁ二人とも。とりあえずあそこで熱燗飲みながら相談しよ?ね?」
「「仲裁しながらしれっと自分の欲をまぜるなっ!!」」

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「マスター、もう一杯お代わり~!」
「お、今日は気前がいいじゃねぇか?なんかあったのか?」
「今日はこのコが実入りのいいクエストを見つけてさ、その景気付けってわけさ」
「へぇ?そりゃよかった。どんくらい前金貰ったんだ?ちったぁツケも払ってくか?」
「「……前…金?」」

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暢気な寝顔を見る
私だけ緊張して眠れないなんて
夢にも思ってもない顔
幼稚園からの友達、仲良し3人組
これからもそう…ずっとそう
少し深呼吸してから
顔を寄せて静かに声をかける

「ねぇ…お腹冷えちゃうよ」

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『Dying Hope』

ため息混じりの 思い出たち
虚勢のセメント 固まって
孤独 消毒 後遺症
生きる意味 まだ探してる

永遠に続く 生と死のワルツ
意味のある無意味 守りたい
夢見る蝶が 羽ばたいて
今日も希望が 息をする

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- 弟愛(サイアイ) -

今日はどこへいこうかしらね。
何?......ふふ、心配いらないわ、お姉ちゃんがどこへでも連れて行ってあげる。

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守るべき国も
仕えていた主も
愛していた家族さえも
あの日あの場に置いてきた、その首とともに…

取りに戻らねばならぬ
その衝動だけが彼を突き動かす

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- Maidens in Masquerade | GRACE -

忌まわしき呪法により、人を超え、人を屠ることを強いられた少女。
やがて世界に復讐を誓う彼女の心底では、あの日、自身が放った罪火が燃え続けていた。

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- Maidens in Masquerade | OLIVIA -

信じるものを失った時、人は暗がりへ……より影の濃い方へ走ろうとするものよ。

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