「別に揚げ足を取る訳じゃないですが、連合と監理局の揉め事ってのが気になるな…」

グレイソンが反応する

「納品するEXM、ですか…」

これまでの戦いを思い出すトビアス

「アルゴス同盟が使役する無人機は、監理局が連合に納品する予定だったEXMを流用しているしているそうです」
「………。」

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「ふざけている訳ではありませんよ~?私の名前はジェーン・ドゥ(名無しの女)なのですから?」
「きゃああああ⁉️」

突然背後からの奇襲にミリアは悲鳴を上げる

「やっぱりか…」

グレイソンが頭を抱える

「相変わらずのようで…」

トビアスは肩をすくめて呟いた

2 6

「いやちょっと待て、最後の方かなり不穏な話が出なかったか⁉️」

バイロン指揮官グレイソンがツッコミを入れる

「彼女、ですか…」

現マクシオン指揮官(連合監視下)のトビアスが誰かを察する

「何ですか(自称)って❗マクシオンはふざけているのですか⁉️」

真面目な性格のミリアは怒った

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「行方不明になっていた連合パイロット、ベーゼン派絡みのバイロン兵、コロニー監理局の将軍様…関係がさっぱり見えんな」
「そしてその中にはマクシオンも絡んでいる…」

補足するトビアス

「…理由はどうあれ幾多の経歴をもつ者達がアルゴス同盟に参加している、それが判明している情報です」

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「【MIA】?」

ラリーが首をかしげる

「『作戦行動中行方不明』という意味です…彼は、大規模作戦への参加後行方不明となったそうです」
「その行方不明者ですが、本人で間違いないでしょうか?」

トビアスが念のため確認を取る

「少なくとも、映像や音声データ等から本人であると断定されてます」

2 5

「その人物についてですが連合から資料が届いております」

ミリアから情報共有の話が出る
モニターに幾らかの情報が表記される

「彼は元地球連合軍EXM部隊所属のパイロット。名前をレオン=エルドリッジ」
「レオン=エルドリッジ…それが襲撃犯の名前ですか…」

対象の名前を理解するトビアス

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「あのEXMは…」

表示されたリーダー機のうちの一機にトビアス達が反応する

「別のコロニーにいたんだ…」

ラリーは険しい顔をする

「白いEXMに関しては、皆さんもご存じですよね」

カイはトビアス達の反応を理解する

「港湾施設襲撃、監理局局長殺し、今度はコロニー占拠ですか…」

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「二人とも、無事で何よりです」

トビアスが二人の帰還を労う

「戻りました、トビアスさん…」
「………。」

二人の顔は暗く、険しい表情をしていた

「御二人の心の内は理解しています…辛かったですよね…」
「トビアスさん…」
「司令…」

不安げな声を漏らす二人
そんな二人を優しく抱き締める

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AVANTASIA『THE METAL OPERA』
を聴いています。

01年発売の1stです。
EDGUYのトビアス・サメットによる
メタルオペラプロジェクトです。
オペラとは言え難解な印象は無く
普通にHMとして楽しめます。
豪華ゲストも多数参加した
メロスピ/メロパワ好きの方なら
聴いて絶対損の無い優れた作品ですよ。

0 13

エアスケブ
トビアスとバリーです

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「もう、安心だろうな」

二人の様子を見て安堵の表情を浮かべる

「ええ…と言うわけで中佐、事の発端は中佐の発言なのですから責任を取って下さいね?」
「え、俺⁉️」

が、驚愕の顔に戻る

「そうですね、二人に特別手当てでも支給して頂ければ…」

笑顔で要求するトビアス

「…マジかよ💧」

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「ルクレツァ…」

険しい顔をするトビアス
その顔を見てルクレツァが怯える

「司令…私は…」

「しっかりしなさい、ここは貴女の古巣ではありません…貴女に自害を命ずる指揮官はここにはいません、だから…落ち着きなさい」

目線を下げ同じ視線で語り掻ける

「………。」

下を向き大人しくなる

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ストックホルム在住の写真家トビアス・ヘッグの作品には、アメリカ西部の乾燥し侵食された地形が、青白い光や夕暮れや夜明けに照らされ、別世界のような景色として映し出されています。作家は、地層や地形の多様性に富む渓谷の割れ目や断崖を記録しています。 https://t.co/L4K67eca5C

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「私が…私がいながら局長を死なせてしまい…皆様の足を引っ張ってしまう事態に‼️」

一層頭を地面につける

「い、いや、俺はそこまで言ったつもりはなくて…」

突然の行動に戸惑うグレイソン

「落ち着いて下さいルクレツァ、貴女の失態では…」

トビアスがフォローしようとする

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「申し訳ありません‼️」

部屋に響き渡る女性の悲鳴にも似た謝罪の言葉

「へっ⁉️」

咥えた煙草を落とすグレイソン

「ほえ⁉️」

突拍子もない声を上げるラリー

「っ⁉️」

険しい顔と共に声の方向を向くトビアス

そこには両膝、両手を地面につけ頭を伏したルクレツァがいた

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「心の…?」
「はい、コロニー監理局局長を救助できなかった事が余程効いているらしく…」
「そうなのですか…兎に角、ルクレツァを助けて頂きありがとうございます」

オルガに礼を言うトビアス

「いえいえ、私も仕事でしたので」

謙遜するオルガ

「で、その仕事の成果はどうだったオルガ?」

2 7

「ルクレツァ?」
「帰ってきてからずっとあんな感じなんです」

ルクレツァを心配するトビアスは近づく

「どうしました?怪我をされたのですか?」
「うぅ…」

話し掛けるも更に俯く

「彼女には目立った外傷はほぼありません、ただ心の方が少し不安定のようで…」

彼女に寄り添うオルガが説明する

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「こっちに戻ってきた途端に身体中が痛くて仕方ないです」

ぎこちなく体を動かし椅子にもたれ掛かる

「後で医療班を手配します…貴女達の無事でよかった」
安堵の表情を浮かべるトビアス

「私は良いんですけど…」

ラリーは視線を横に向ける

「……」

ルクレツァが沈んだ顔で俯いていた

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コロニーの爆発後、作戦司令部に帰還した有志達
救助した人質達の受け入れ、傷ついたEXMの修理等それぞれの役割をこなしていた

「二人とも、御無事でしたか?」

トビアスが帰還した二人の元に訪れる

「トビアスさん…」

ラリーの声に張りがない

「何処か体調が?」

「身体中ムチ打ち状態です」

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「局長…」

その光景をモニター越しで確認するカイは、額の皺が一層増していた

「ルクレツァ、そこから早く逃げて下さい❗ラリーさん‼️大丈夫ですか⁉️返事をして下さい❗」

二人の上司であるトビアスは声を荒らげ二人の事を心配する

「そ…そんな…」

モニターに写る現場も状況をみるミリア

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