巨大隕石が地球に落下してくる。あと5秒でなんとかしろと言われても!?……地球が滅亡したと思った次の瞬間、高校生の久遠空也はベッドの上で目覚めていた……と言うところから始まる全銀河炎上のどたばたSFアクションコメディ『ウは宇宙ヤバイのウ!』14年。

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異世界には冒険者がいるもので、冒険者はギルドで仕事を斡旋してもらうもの……という共通認識が定着した時代の作品で、どちらも連載開始は13年。エルフのおねえさんと正体不明のおにいさん、ギルドの受付の人は実はスゴいんだぞという話。もう定番のジャンルとなりました。

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地球にやってきた宇宙人がなぜか日本とばかり仲良くしたがるところから始まる、国際外交と宇宙外交と宇宙戦争の『銀河連合日本』も13年。宇宙人相手より地球の他国家との交渉の方がタイヘンなのだ。カレーライスとアニメ・コミックは宇宙を繋ぐ物語。ウェブも書籍も本編完結。

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迷宮が次々に湧き、その討伐が産業になっている街でソロ探索者を続ける謎の少年ランタンの冒険譚『カボチャ頭のランタン』は13年連載開始。炭坑にも似た独特の世界観が魅力。書籍化された際に「ウェブから作家デビュー」と地元新聞に大きく取り上げられてました。

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妻が大好きで薦められた『弓と剣』13年。書籍化にあたって、本格ハイファンタジーで売り出して、すごく熱血な雄々しいイラストがついちゃったけど、実際は素直で天然で自己評価の低すぎる主人公と一見強面だけれど実は甘党で照れ屋の男を中心に繰り広げられる、ドタバタ辺境日記。

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召喚された勇者イサギが魔王を倒したとき、彼は再び召喚された。魔王討伐のほんの少し未来へ。イサギを召喚したのは彼が倒した魔王の遺児。「魔王様、わたしたちを、冒険者の魔の手からお救いくださいませ……」というところから始まる『勇者イサギの魔王譚』の連載開始は13年。

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13年にウェブ連載開始した作品と言えば、今も新刊が出るジャンルの代表的なものがちらほらあります。似たようなテーマのものは以前にもあったかもしれないけど、そのスタイルを完成させたような物語たちですね。貧乏貴族転生、モンスター転生、人死にのないVRMMOもの等々。

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13年と言えば、「富士学校まめたん研究分室」。めんどくさい理系女子によるリアリティのあるロボット戦車開発史。ここで生まれた「まめたん」が実戦配備されているのが「マージナル・オペレーション改」の世界。決して未来兵器を搭載しているわけではないではない現行技術の延長線の

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吸血鬼と人間が昼と夜で世界をシェアしている時代の日本が舞台の、青春ラブストーリー『ヴァンパイア・サマータイム』13年。日常系ミステリっぽい導入部だったけれど、基本はボーイ・ミーツ・ガールの物語で、ファーストキスがやたら濃厚なあたりが吸血鬼ものらしさ。

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ウェブ連載は11年から、12年にソフトカバーで刊行されたけど、すぐにレーベル変えて文庫化されて大ヒットした中華風世界の後宮を舞台に、毒薬マニアのヒロインが活躍するミステリ「薬屋のひとりごと」。キャラが立っているってこういうことかな。

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野崎まどもスゴかったけど12年はこの2冊も出てます。ツッコミ役1人にボケ3人の高校新聞部の人生相談コーナーが延々と続く「人生」。霊に憑かれた少年がわらにもすがる思いで訪ねたのはお祓い研究会ではなくお笑い研究会だった「瑠璃色にボケた日常」。大笑いしたいときにお薦め。

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将棋の対局から西部劇まで、表紙の裏から奥付の先まで好き勝手にやってるシュールなお笑い実験作品集、「野崎まど劇場」は10年から電撃文庫MAGAZINEで連載開始。書籍は12年。基本的に不条理でナンセンスで投げっぱなしで上等!で、作者のとにかくいろんな話をいろんな形で書きたい

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ウェブでは更新が1年停まってる「異世界迷宮でハーレムを」の最新刊、今まで基本的にウェブ再録で来ていたのにここから急転換。ルーチン化した戦闘シーンやらスキル付与とかすっぱり削ったオリジナル展開。ここからウェブと書籍の二本立て進行は難しそう。

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ウェブ小説で転生ものが一通り出そろうと、今度はモンスター転生ものが出始めます。代表格の12年『RE:MONSTER』と13年『転生したらスライムだった件』ですが、人もモンスターも配下にしてのし上がろうとするゴブリンのピカレスクものの前者と、みんな仲良くできる世界を作ろうぜと

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08年に雑誌掲載された短編が12年に書籍化。初音ミク×ニコニコ動画×ファーストコンタクトという、わくわくどきどきで時代を象徴する痛快SF『南極点のピアピア動画』。ちょい先の未来は常に希望と面白さにあふれているのだ。こんな面白いもの拡散しないでどうする!?の精神がそこに。

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2月はブラック企業で酷使されていた中年男の再起ものが2つ。裏庭にダンジョンができて荒稼ぎする「裏庭の隠しダンジョンで「起業」し、年収120億円を達成するための戦略」と、人生やり直しで美少女と仲良く高校生活をやり直す「陰キャだった俺の青春リベンジ」。

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かわいい従魔が活躍するのが売りのVRMMOもの「出遅れテイマーのその日暮らし」。こういうゲームのリプレイ的な物語は、遭遇するイベントの面白さとキャラの魅力が大事。気軽にのんびり読める本も大事です。

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悪魔メフィストフェレスによって200年前のウィーンでゲーテにさせられてしまった。しかしそこは彼の知る歴史とは違い、電話があるし、戦場では戦車が猛威を振るっている。過去の世界に関与する悪魔は複数いるのだろう。そこでゲーテはベートーヴェンと出会うが、その姿は美少女だっ

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これもなろう発。挫折して夭逝したサッカー選手が幼少期に逆行転生して人生やり直しになったけれど、やっぱりサッカーは諦められないと「やり直してもサッカー小僧」12年。痛快で元気なサッカー小説だけれど、小学生編までで書籍化ストップ。世界大会編までしっかり読みたいなあ。

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MMORPG「スカイワールド」で数万人ものプレイヤーがゲーム世界に閉じこめられた。死ねばゲームから消えるがそれで現実世界に戻れたかは不明……というところから始まる「スカイ・ワールド」12年。このあたりからウェブ小説の書籍化が増えてますが、この作品は書籍のみ。

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