勇矢「貴方の立ち居振る舞いを見るに…武道を嗜んでおられるのでしょう?それも、相当の腕前とお見受けします」

「心身に歪みがあるのなら、それは必ず所作に現れる…。貴方の立ち居振る舞いには、芯が通っていると感じます」

優奈「(勇矢さんや、望くんみたいな感じがしたのは…そういう事か)」

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優奈「では、客室にご案内しますね。こちらへどうぞ」

勇矢「ルビーさん、少し厨房をお任せしても良いですか?」

ルビー「多少なら構いませんが、話の内容を共有出来ませんよ?」

サフィール〈お任せ下さい。録音、音声共有、如何様にでも致しますので〉

ルビー「…分かりました」

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ライト「(食べられるのか…?)」

優奈「シャイングラスパードラゴンがベースなのかな?可愛い子ですね」

キャリッキャリッ

優奈「あ、ただいま参りますー!」

ヨロイガニが催促する様にハサミを鳴らしている事に気付き、優奈が別の客席へ向かっていく。

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軽く浮き上がってマインの手を躱し、そのままの高さで浮遊する。

ライト「申し訳ないのだが、君の手で掴まれては駆動に支障が出てしまう」

「私はライト。優奈がリーダーを務める、フォース〈グリザイユ〉の一員だ」

優奈「私の大切な仲間なんだ」

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勇矢「ああ…彼等なら、時々この店にも足を運んでくれていますね」

「優奈さんの通う学校の中等部所属ですから、優奈さんにとっては後輩でしょうか」

優奈「一言で同じ学校とは言いますけど…中等部と高等部だと、実質別の学校ですね。校内で会う事は少ないですけど、探すのは難しくないと思います」

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自身の周囲を飛び回るジークの様子を観察しながら、ライトは思考を巡らせる。

ライト「(ふむ…通信と音声による2種混合発信を試みたが、どうやら通じた様だな)」

「(彼は、何に由来を持つ電脳生命体なのか…)」

優奈「お待たせしました。追加の団子セットになります」

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優奈「いらっしゃいませ。千菊さん、雛菊さん、お久しぶりです」

勇矢「ご無沙汰しております。席は空いていますので、お好きな所にどうぞ」

「オープンスペースでは、ちょっとした花見も出来ますよ?」

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優奈「アイスコーヒー、ミルクとガムシロップ付きでよろしいですか?」

「今日は、和風メニューがメインの日なんですが…」

勇矢「問題ありませんよ。ドリンク担当は、私もよく入りますし。何より、お客様のご希望が第一です」

優奈「かしこまりました。それでは、少々お待ち下さい」

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ライト「…軽食なら、今日のオススメはけんちん汁定食だ。お代わり自由のご飯と漬物に、けんちん汁、ドリンクの組み合わせだな」

「菓子なら団子セット。みたらし、あんこ、磯辺から味付けを選べる団子3本とドリンクの組み合わせになる」

優奈「ライト~…オススメの説明は私の役目だよー?」

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アミクス〈先日のクランバトルの事もあるし、武装強化のプランは幾らあっても損は無いわね〉

〈私達も、正式にフォースネストを設立しようと動いてる所だし〉

優奈「お待たせしました。お茶漬けの梅干しトッピングと緑茶になります」

慣れた所作で、白銀の前にお茶漬けと緑茶を置く優奈。

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優奈「500円丁度、頂戴いたします」

勇矢「またのご来店をお待ちしております。今度は、是非ヴェルさん達も連れて来て下さい。歓迎しますよ」

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勇矢「そうですね。店長は兄さんですし、後日改めて相談の場を設けましょう」

優奈「それでは、お会計ですね。羊羹セットお一つで500円になります」

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優奈「大丈夫です。梅干しトッピング、お願いします!」

勇矢「かしこまりました」

勇矢と優奈が店内を動き回る中、机に備え付けられたタブレット端末にアミクスの姿が映し出される。

アミクス〈こんにちは、白銀さん。それは…新しい装備プランかしら?〉

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優奈「私は大丈夫なんですが…勇奈と望くんは、念の為検査を受けている所ですね」

勇矢「先の事件では、特にあの二人に無理を強いてしまいましたからね…運営の人間として、恥じ入るばかりです」

優奈「それはそれとして、こちらがメニューになります」

ゼノンの前に、お冷やとメニューを置く優奈。

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優奈「団子一つずつ、追加お願いします!」

勇矢「かしこまりました」

優奈と勇矢が追加の注文に取り掛かる中、店内で気ままに浮かんでいたライトがジークの存在に気付く。

ライト「ん…?ここに来るのは初めてか、お前は」

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優奈「こちらがメニューになります」

優奈が差し出したメニューには、和風料理や和菓子が並んでいる。

勇矢「普段は、兄さんが厨房担当で洋食メインなのですが。今日は兄さんが不在なので、私が厨房担当をしています」

優奈「和風料理メインなのは、勇矢さんの得意分野だからですね」

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勇矢「これはこれは…ありがとうございます、後で兄さん達と頂きますね」

優奈「あの…サラッと言ってますけど。沖縄の郷土料理って、かなりの種類がありますよね…?」

ルビー「それはもう、多彩の一言ですね」

勇矢「…実に素晴らしい。是非とも、ここで働いて頂きたいものです」

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勇矢「お口に合ったようで何よりです」

ルビー「(勇矢さんの方も、中々にお見事な腕前の様ですね…)」

優奈「ECHOESのマスターさんも、ご注文がお決まりになりましたら、お声掛け下さい」

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優奈「お茶漬けと緑茶ですね、かしこまりました」

白銀の前にお冷やを置き、一礼してから厨房に向かう。

「お茶漬けと緑茶、お願いします!」

勇矢「ご注文ありがとうございます」

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勇矢「はい。マスターから受けたご指導の賜物です」

「席は空いていますので、お好きな所にどうぞ」

優奈「お待たせ致しました、ご注文のお団子になります。ご注文は以上でしょうか?」

優奈が、シホの前に注文された3種の団子を置く。

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