シール!打響号はどんな感じ!?

ハァ…動いているのが奇跡だね…
(シールが機体にもたれかかる)
酷いなんてもんじゃないよ
今にもバラバラになりそう…

(イカル隊のヘキサギアは、殆どが戦闘不能。もしくはガバナーの負傷により、作戦続行自体が困難となっていた)

2 23

『『知っテ…るのは…』』

(首は音を立てて地面に落ちて)

『『やりきれません…』』

(B-GLIAの足元に転がった)

(銃声)(銃声)(銃声)(銃声)

全くもって同感だよ…

(Lはそう呟くと案山子の頭部を原型が無くなるまで破壊した)

5 26

(地面に倒れる打響号)

(続いて戦麟角も放り投げる)

(即座に起き上がりイカルに手を伸ばした)

(次の瞬間)

ウオオオォォーー!!!

(斬撃音)

(破片が飛び散る)

(イカルは渾身の力を込めて刀を押し出し、ついに案山子の頭部は胴体から切断された)

『『ジ…自分が…!愚かなのを…』』

3 21

(その「指」をゆっくりと「太もも」に突き刺していった)

(案山子の鋭い爪の先端が、エクスアーマーを貫き肉をかき分ける)

ガッアアアアァァッッ!!

(響き渡る戦麟角の絶叫)

(おびただしく流れ出す血が、足を伝わり地面に落ちる)

〜〜〜!!

(イカルの目にはその赤い雫が映り込んだ)

2 21

(案山子は周囲に見せつけるように、より高く戦麟角を挙げた)

(息を上げながら、戦麟角は案山子を睨む)

おい…化け物…!
何してる…遊んでないで…
さっさと殺せ!

『『お百姓ガ…まずシタのは…』』

(案山子は空いた手を戦麟角の左足にかざすと…)

『『耳ヲ描くことでシタ…』』

1 19

(ムカデの「残骸」は内側から捲れ上がった奇怪なオブジェと化していた)

(2人のため息)

…!マーティンとルシアは!?

大丈夫だ
重傷だが命に別状は無い

よかった…

機体はまだ動くな?
一度撤退しよう
これ以上は自殺だ

いや、君は先に向ってくれマーダー
俺が2人を連れて霧を出る

1 20

(機体の倒れる音)

(疾風修羅は着地と同時に地面に突っ伏した)

(機体からは湯気が上がり、高熱の蒸気機関のようになっていた)

桜木ーッ!?

(マーダーが駆け寄るとコックピットハッチが開き、中から桜木が這い出した)

やっ…たか…?

ああ、恐らくな…

(爆煙が霧と混じり薄れていく)

1 23

(疾風修羅はエッグボムを握った両手を、ルシアが斬った断面に突き刺す)

『『あ…!あ…!ゆ、勇気が…ちっともない毎日は…』』

(金属が千切れる音)

ぐぅああああ!!

(そして両腕を無理矢理引き抜くと、素早くムカデから飛び退いた)

『『もう…うんざり…』』

(爆発音)(爆発音)

4 29

(桜木は2人を地面にそっと降すと、ルシアの手から2つのエッグボムを受け取った)

やるしかない…

(両の拳にソレを握り締めて、疾風修羅はムカデに向き直る)

「イド」聞こえるか?

--はい--

「アシュラマインド」を起動しろ…

--了解--

--精神深度リミッターを解除します--

1 24

(ルシアの荒い呼吸音)

マー…ティン…コケコ…きょ…

(視界の端に倒れるマーティンか見える)

ふっ…う…!ぐぅ〜…!

(必死に身体を起こそうとするルシアに脚音が近づく)

『『メr*ルド…エbeラd…』』

(ムカデは身体の3分の1。顔面に至っては半分以上をルシアに斬り飛ばされていた)

2 23


隠形鬼さんも作ってみたよ。
邪龍討伐に登場した個体のイメージで、闇霊さんの描写から実直な軍人って感じに。

2 15

(宮川博士の情報によればオーバードースの「視覚」には、霧を無効化するフィルターが存在する)

(しかしそれは、あくまで「自らが生み出した霧」に対してのみの耐性だ)

(つまり「それ以外」には)

お前も味わえッ!
「見えない」恐怖をな!!

(効力は無い…)

(一帯がスモークに包まれた)

1 21

『『ギィィ…!噛み…噛み…』』

今だマーティン!

(一瞬怯んだムカデを踏み付けて、デミ・インパルスが高く飛び上がる)

デミ…!

--了解です--

(デミ・インパルスは空中で機体を捻るように回転させると、ディスチャージャーから「スモーク」を噴出させた)

3 25

(彼らを苦しめていたのは、ムカデの装甲の異様な「硬さ」であった)

『『ヴゥルル〜!!す、すごく…ちち、小ちゃいなあ…!』』

(地面を蹴る音)

(前方から突進してくるムカデを、桜木の疾風修羅が飛び超えるように跳躍する)

(連続した鋭い金属音)

(すれ違いざまに両手の曲刀を振るう)

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(小さな着地音)

(襲撃者は着地と同時に真っ直ぐに突進してきた)

(そのガバナー(相手)は…)

エェースッ!!!

〜〜!
ちくしぉおおお!!
(バルクサウルスのガトリング砲音)

(エースに続いて全機が同じ方向に銃撃を行う)

(斬撃音)(斬撃音)

(バルクサウルスの両腕が宙を舞う)

2 19

(次の跳躍で、必ず誰かの「目の前」に現れる)

(イカルはセンサーに集中する)

(そして、その時は訪れた…)

(音感センサーの反応が消える)

消え…いや、跳んだ!!

(ガバナー達の緊張が高まる)

(イカルが大きく息を吸う)

イカル隊!いくぞぉおお!!

《《《《応!!!》》》》

2 20

--おいで、遊んであげます…--

(それを迎え撃つように低く構えるヴァルハルード)

(鋭い金属音)

(前脚からは真紅のブレードが展開した)

--そして見るがいい…--

--私の「紅(くれない)」を!--

(「九尾」と「赤狐」は激突する)

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(テスタロッサが指を指す)

「みーつけた!」

(その正体は黒色のインパルスタイプ)

(尾からは幾本ものテンタクルアームが伸びて、別の生き物のように揺らめいている)

(まるで「九尾の狐」だ)

--ア〜ア…ミツカッチャッタ…--

さあ行け!頼んだぞ隊長!

ああ、みんなも気を付けて!

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時間がなくて量は用意できなかったけどね…この霧の構成成分を可視化させる「中和剤」だよ
さぁ…出てこい!糞ガキ!

(やがてテスタロッサ達の周囲だけが、円形に切り取られるように霧が晴れていく)

(そしてとうとう…)

(乱入者ナインテイルはその姿を現した)

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問題ない
派手にやってくれ!

了解!

--サーン…--

(舌打ち)
ああ〜!うるっせぇなー!!
「もういいよ…」

(チャックスは手元のスイッチを押した)

(蒸気の噴出音)

--!?--

(チャクスが密かに仕掛けて回った機器から発煙筒のごとくガスが吹き出した)

(霧が淡く薄れ「消えていく」)

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