「一縷の望み」

太刀を抜き、黒煙の中に突入せんとするヤマトの武人。要人の命を受け、一時的に協力関係を結んだエミシの救出に向かったという証言が存在する。当時のエリア・ヒタカミ地域は、更に北の勢力ツガルの介入により、混乱を深めていた。

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『コロモ川の辺』

伝令のため冬期の水辺に待機するニヘモツ式の一団。雪空を見上げるこの個体は、直後木簡を託され離水したが、付近に潜んでいたエミシによって撃墜された。

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「飛べや飛べ、手折りし花の散らぬ間に」

小休止の為の着陸間際に撃墜されたオオクメ式。出発地で託されたのか、花木の枝を甲に挟んでいた。

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「枯野に融けて」

雪の舞うコロモ川にて、対岸に異形兵士の姿を認めたエミシの戦士。この頃のコロモ川周辺はすでにヤマトの勢力下ではあったが、敵対するエミシ等の侵入を完全に抑える事は出来ず、実際は度々の奇襲が行われた危険地帯だった。

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「戦ぐ葦原」

ヤマトの尖兵に切先を向けるエミシ。白兵戦において、エミシの戦士とヤマトの異形兵士が鉢合わせた場合では、生身の人間であるエミシの勝ち目は殆んど無かったという。この日の彼が遭遇したのは、幸いにも生身のヤマト兵であった。

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何度だって紹介しちゃうオオクメ君。庶民や下級官人を改造して造られている存在で、ヤマト朝廷軍の鳥形異形兵士・"オオクメ式"というのだ!ぶっちゃけ戦闘はイマイチだけど、偵察任務は得意だぞ!ゴニョゴニョ…と喋る。


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腹パンタムラ、コレジャナイタムラことタムラノイモリ。エリア・シナノの武人。タムラ将軍の命を受け、シナノ豪族の懐柔に向かわされたが、野心から在地のヤオモテ一族を殲滅し、アズミノ地区の実権を握った。小型の異形兵士を操る。

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「星を視る者」

満天の星の下、戦い敗れたエミシの戦士を看取る一角の少女。

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「橋頭堡の鬼神」

ヒタカミ川西岸への渡河に成功したフツ式の一隊。スブセ地区の渡河戦での敗退を教訓として、後続する本隊の兵を安全な渡河地点に到着させるべく、サオネツ式(亀型)やフツ式といった、堅牢な大型異形兵士が前線に導入された。

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オオクメ式。ヤマトの異形兵士。小鳥の姿を模す。小柄な体躯と飛翔・滑空能力を持つ。腕部と翼部が一体化しつつも指が発達しているため、武器を用いた白兵戦もある程度可能。主に偵察任務や物資輸送の護衛等につく。全国的に配備数の多い形式。

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