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①冬日②ねいろ
ねえ 絹吐く虫に捩られた
日本音階の物悲しさに
したたかに酔っているの
糸はしが空気の湿りに屹立して
君の揺れ動く鼓動を確かに
読み込んだから
楼蘭を出で砂漠を渡り
今はない都市の名を
柔らかな光の中に弾き返す
絵:甲斐千鶴 #楽詩
旅立ちの日に
あの人が残していった琵琶
この手でギュッと
抱きしめてみる
ほのかに感じる暖かさは
木のぬくもりでしょうか
陽のぬくもりでしょうか
あの人のぬくもりでしょうか
いつか戻ったその時に
無機質な音色が響かぬ様
この愛で暖め続けましょう
①冬日
絵:甲斐千鶴 #楽詩
「冬日」
貴方を想い、数多の夜を越え
貴方を想い、数多のため息をつき
貴方を想い、枕を濡らし
貴方を想い、貴方に聞かせた琵琶を抱く
私の想いを飲みこんだ琵琶に
今朝も白い息と光があたり
貴方に向けて奏でる音曲
絵:甲斐千鶴 #楽詩
なにもわからなくても
自分の感性で言葉をくれる
あなたの
最後の言葉を
リフレインしているうちに
冬のひかりに
溶け込んでいく
絵:甲斐千鶴
①冬日 #楽詩
御簾から差し込む弓張月へと
ひとつ 調べを載せていきます
遠く 遠い かの場所へ
私の指で掻き鳴らす
祈りは
今宵 届かずとも
光は
今宵 消え失せようとも
星を繋いで
この音は響く
たとえ
この世は明けぬとも
遠く 遠い 貴方の許へ
【書き直し再掲】①「冬日」
絵:甲斐千鶴 #楽詩
①「冬日」
音を奏でながら
貴方へ言の葉を紡ぐ
いつまでも
こうしていたい
冬の日は寒いけれども
貴方の言の葉は温かくて
そして
誰の肩にも平等に差し込む冬日
私の肩にも差し込む冬日
絵:甲斐千鶴 #楽詩
冬に枯れ葉が散るように
貴方の愛も舞い落ちてしまったのでしょうか
切なさを奏でましょう
この悲しみが届くように
祈りを奏でましょう
私の想いが届くように
再び暖かな日差しのもとで
二人で愛を奏でられたら
①冬日
絵:甲斐千鶴 #楽詩
或る冬日
和らぐ陽射しに
這ふ這ふと
貴殿にとどむり
弾き給へるに
寧音と呼ばれるあの日から
幾とせひそめ過ごしたか
ロマンをのぞめば人あらず
琵琶の化身と
なるべきことにて
絵:甲斐千鶴 #楽詩
御簾から差し込む弓張月へと
調べをひとつ 載せていきます
遠く離れた彼の場所へ
私の指で掻き鳴らす
祈りは
今宵も届かずとも
光は
今宵 消え失せようとも
遠く遠い 彼の場所へ
凍え冴えた夜に夜毎に放つ
私のこの音は消えはしない
「冬日」
絵:甲斐千鶴 #楽詩
《イラストにあう創作募集》
詩歌でも言葉でもお話でも
テーマ①「冬日」②折句「ねいろ」(文頭の文字が順に、ね、い、ろであれば、ひとつの作品でも、三つの独立したものでも良い)
2ツイート内で
11/12(日)まで
絵:甲斐千鶴 #楽詩
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