パトリス・ルコント『橋の上の娘』
自殺しようとしていた女の子とナイフ投げの男が橋の上で出逢う話。自分の身体ごと相手に委ねて、放った凶器が突き刺さることすら厭わないというのはある意味ものすごく官能的。ヴァネッサ・パラディのその時の恍惚の表情が良い。

30 50

「血のバレンタイン」
世の恵まれない諸君たちに贈られるホラー界からの贈り物。
80年代、当時としてはマニア受けする強烈なスプラッター描写がカルト的人気を博した作品。
ガスマスク殺人鬼からの血に染まるプレゼント。
絶対にバレンタインを祝っちゃダメだぞ!

32 81


『スリーピー・ホロウ』('99)
北米に伝承される"首無し騎士伝説"を題材にしたダークファンタジー。猟奇と幻想の物語に18世紀のゴシック美術の雰囲気が調和してT・バートンの世界観に酔いしれる(※グロあり)。科学捜査探偵のジョニデが堂に入ってて中々宜しい。

57 95


イランの女性監督マルジャン・サトラピ、ヴァンサン・パルノー『チキンとプラム〜あるバイオリン弾き、最後の夢』ナセル・アリは愛用のバイオリンが壊れて死ぬことを決める。音楽家の8日間の想い出の旅。永遠に叶わなかったイラーヌとの悲恋が寓話的に描かれる。

6 11

コレクター🍸(1965)
蝶標本を作ることが趣味な男が、女性を監禁してしまう話。蝶やお花や少女にしても、美しいものを閉じ込める...という話は狂気に満ちていてもどこか良い。とっても良い。まさかのローマの休日と同じ監督。#1日1本オススメ映画

46 93


デンマークの女性監督スサンネ・ビア『アフターウェディング』-「君は私にとって昼であり夜であり、海であり空だ」今をときめくマッツ・ミケルセン出演の2006年アカデミー外国語映画賞ノミネート作品。娘の結婚式の後に明らかになってく家族の秘密を巡る物語。

2 14

「スイミング・プール」R・サニエが美しい。奔放な彼女に翻弄されながらも次第に感化されていくS・ランプリングも素晴らしい。細やかな描写を重ねつつ、行間の奥にある物語を描き出すF・オゾンの手腕も見事。美しい南仏の風景と鮮やかなラストが心に残る珠玉のミステリー。#1日1本オススメ映画

5 7

「ミスペレグリンと奇妙なこどもたち」序盤はファンタジー、後半はサスペンス&冒険で魅せるT・バートンの円熟が素晴らしい。終盤のハリーハウゼンオマージュの戦闘シーンは見事。新鋭、E・パーネルの愛らしさに加え役者陣も魅力的。ロマンティックなラストも含め必見の傑作。#1日1本オススメ映画

61 95

『ナインスゲート(1999)』ポランスキーが『ローズマリーの赤ちゃん』以来30年振りに悪魔崇拝に挑んだ愛書狂映画にして稀覯書オカルト。ジョニー・デップの古書探偵による世界に3冊の悪魔祈祷書探索行を阻むエマニュエル・セニエ始めとする魑魅魍魎が本作の魅力の一つ。#1日1本オススメ映画

8 10


「世界一カッコいいハゲ」主演『西部決闘史』。悪党リーヴァンクリーフが極悪人からカネをふんだくる!時代考証なんのその、お馴染み謎の7銃身デリンジャーに加えパームピストルやナックルダスターリボルバーの隠し武器が大活躍(実は一番活躍するのは人間パチンコ)。

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エトカーケレット、シーラゲフェン監督『ジェリーフィッシュ』悩みを抱え始めた途端に少女の幻覚が現れ、悩みがなくなるといなくなったという監督の友達のエピソードを聞いて生まれた作品。カンヌでカメラドールを撮った作品でもあり映像が絵本を切り取ったような抽象さ。

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『デンデラ』
姥捨山には続きがあった!死の淵から生き延びたババア達が団結し自分たちを捨てた村の人間へ復讐を果たそうとするジャパニーズババアレヴェナント。
日本映画を支えてきたベテラン女優達の熱く燃える迫真の演技に圧倒されるエネルギーに溢れた怪作!

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「カリートの道」黒社会に囚われ破滅していく男の悲劇をスタイリッシュに描いた傑作。円熟の域に達したデ・パルマの演出が素晴らしい。特に終盤の長回しは白眉。脂ののったパチーノの熱演に加えS・ペン、H・A・ミラー等の好演も見事。美しく儚いラストも含め必見の作品。

23 38


ヴィンセント・ウォード『奇跡の輝き』(98)アカデミー最優秀視覚効果賞受賞作。小さい頃、絵画が動いて映像になっていることにとても驚き胸踊ったことを今でもはっきりと思い出せる。油絵で彩られた天国の世界でロビンウィリアムズが笑ってるだけでちょっと泣けてしまう。

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ヴァディムパールマン『ダイアナの選択』学校で起きた銃乱射事件の犯人に自分と親友二人の内どちらを殺すか選べと究極の選択を迫られた主人公とその後の人生。所謂ハリウッドに有りがちな大どんでん返しものだけどこれはオチがわかっても伏線が巧妙で何度も見返したくなる。

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『ロード・トゥ・パーディション(2002)』冥府魔道の名に相応しいマフィアの殺し屋トム・ハンクス父子が辿る血塗られた道。情の深さが仇となって破滅を招くニューマン、クレイグ父子も捨て難いが、個人的にはジュード・ロウ扮する死体写真愛好家の殺し屋マグワイアが絶品。#1日1本オススメ映画

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「ネットワーク」爆弾発言を機にTV番組の預言者に祭り上げられた老キャスターを軸に展開するTV業界の狂乱を社会風刺とブラックユーモアたっぷりに描いた傑作。狂気のP・フィンチ、強欲のF・ダナウェイ等名優陣の迫真の演技が素晴らしい。衝撃的なラストも含め必見の作品。#1日1本オススメ映画

7 12

「針の眼」K・フォレット原作のスリラー。ノルマンディ上陸阻止に暗躍するスパイ。彼がたどり着いた先は・・。前半は追跡劇、後半は愛憎混じる心理劇の展開が秀逸。D・サザーランド演じるスパイも冷酷だが魅力的。後に「SW6」を手掛けるR・マーカントの手腕が光る逸品。#1日1本オススメ映画

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「キャビン」
ホラー映画好きにとってはお祭のような映画。夏休みの山小屋に若い男女が集まり…という典型的なパターンから始まりストーリーは一転二転し、予想外の方向へ転がってゆく。ホラー好きの友達と見たら盛り上がりますぜい

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『テナント 恐怖を借りた男』
クレーマーだらけの事故物件に住んでしまった男が追い詰められていくサスペンス。身篭った奥さんをカルト教団に惨殺され最も狂った時期のロマン・ポランスキーが主演監督した映画。それにしても女装姿はパンチが強すぎる……

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