「はやく、ここから逃」

一瞬だった。

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沢山苦しみ歩んできた思い出が

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「なんで、いまになってさ………………こっちに、きちゃったの…………?まつばおにいさん…………………………?」

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ぱたりと扉が閉じられると殺風景な部屋にたどり着いていた。
簡素なベッドに棚。
棚の上には大量の錠剤が転がっている。

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「………………はーーーーーーっ?まだ今のやつ終わってないのに……次の話する?普通……?」とコシューはドン引きしていた。

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彼は燃える中全てに見放され「あい」は慟哭で偽られた。

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「ただいまーー!!ただいまただいま!!!見てこれ!!ハラミだって!!!」

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「……貴方も、この空を飛んでいたのかしら?レオルド」

どことなく、晴れた気がした。

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「……………………………私は、あなたに、まだ、料理を……………………」

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……。
少し寒気がする。
血が流れるのが感じる。
何か揺れている気がして重たい瞼を無理っくり開ける。

「真掬……!なぜ、なぜ!こんなことっ!」ラリィが俺を揺らしていた。

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「なあ、ラリィ、俺さ、またお前の」

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真掬は、化け物から出ている髪の毛を切り落として、化け物の前にたった。

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そんなの、嫌に決まってる。
だが早くしなければ、後ろにいる魅縛も死んでしまう。
「……………………っ!!!!俺は!」

鎌を化け物に向けて振りかざす。

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魅縛は起きたばかりな上に体が痛むのかすぐには動けない。
「……ッ!?くそっ!!」とマッキーが魅縛の元へ走るが異様な髪の毛のスピードに間に合うはずもない。

魅縛は、

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「……ごめんなさい、ごめんなさい。今度は守ってあげるから、彼と一緒に、暮らそうね」と優しく「それ」の顔を覗いて涙を流す。

「それ」はきゃきゃ、と笑っている。

松葉はこの光景に既視感を覚えた▼

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…………………………
何か、紐のような何かがうつって。

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