【忘れ花の少年】
香りをかぐと、悲しい思い出を消してくれる花。
花を売る少年の心にだけ、人々の思い出が雪のように積もってゆく。


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【最期の唄】
またしてもただひとり生き残った彼女は、流れ着いた"楽園"に横たわり
死を待ちながら、生まれて初めて歌を歌った。……



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【月へ逃げる双子】
月へ逃げる双子、ラーシュとレーナ。


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【永遠の少女】
何人の友が、恋人が、骨になったろう。


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【シェフの御馳走】
私はどうしても、その味を試してみたかったのです。


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【スーザンのお人形】
たった一人の少女への、ちょっとした不公平が、
村を永遠に解けない呪いに縛り付けた。


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【ゴミおばさんのお話】
朽ちた老婆の骨から宝石が見付かると、人々は初めて彼女に関心を持った。


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【醜い道化と盲目の少女】
目なんか見えなくていいんだよ。
ほら、こうして笑ってくれる。



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【忘れ花の少年】
雪積もる街で、忘れ花を売る少年。


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【イヴのお人形】
生涯をかけて作り上げた理想の人形が、
なぜか百年前の写真に写っていた。
人形師は真理に気付いてしまい発狂、悶死したという。


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【呪縛】
貴方は私を見てくれない。過ぎ去ったあの人を想い続けている。
君はいつも怯えている。過ぎ去った彼女に囚われ続けている。


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【神様の木】
あれを求めてはならない。あれを目指してはならない。
あれはあそこにあるが、本当はどこにも無いのだ。


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【空のキャンバス】
大空を自由に描き出す少年。
けれども、色を足すほどに青空は黒へと近付き、……


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【パーティケーキ!】
ナイフを三回使って、ケーキを均等に分けなさい。


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【ラビッシュ通りにて ~死にゆく弱者の眼差し~】
とどめの弾丸をどうしても撃てないまま
二人は静かに死んでいくのを、眺めることしか出来なかった。



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【悪魔のオルゴール】
満月の夜にだけ調律が合い、その旋律を聞きながら眠りに落ちると、子供に戻ってしまう呪われたオルゴール。


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【愛する娘、イザベルへ】
非業の死を遂げた聖人、ペドロ=セルジオは処刑の直前、
愛娘のイザベルに手紙を遺していた。
しかし、そこに書かれた内容について、彼女は生涯話そうとしなかった。


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