「あいはまぼろし」

愛なんていらない。私が貰ってはいけない。そう思っていた。貴方に出会ってからは、世界がとても優しく見えた。けれど、“愛している”が嘘だったなんて。
ああ、やっぱり愛は幻だった。
いつも愛してほしかった。

涙とこころが落ちてゆく。

9 43

「なにを読んでいるのかしら?」夢中で文字を追っていた私の頬を風と言葉が撫ぜた。私は驚き顔をあげる。風は止まない。木漏れ日が差し込み優しく光る世界と風を纏う少女。不思議な光景なのに、不思議に感じない、不思議。私達の出逢いはきっと……

4 23


暇を持て余した超能力者たちが、日夜力比べを楽しむ世界。
しかし、強いかどうかと、戦い好きかは別問題。
そんな小心者の最強主人公の話。

0 0

ある日迷子のテディベアに出会いました。
可哀想なのでこの子のお母さんを探すことにしましたが、なかなか見つかりません。
よし決めた!
この子のお母さんが見つかるまで私がお姉さんになる!

0 2


とある国の亡き王女に似てるため、赤の他人だけどとりあえず王にされたおとなしい女の子。人間不信になり、友達は近くの森にいる少女だけ。彼女の影響でだんだん元気になってくるよ!

0 4

「シュピラーレ」それは紡ぎ継がれる命の螺旋の物語。禁断の山羊の兄弟が産み落とした魔法薬学者と、星紡ぎの魔女の邂逅は新たな命を生みます。そこには性別の隔たりも種族の壁もなく、純粋な好奇心と愛とが、ただ小さな世界を育むのです。

25 165

少女の胃は満足を知らない飽食の胃で、とうとう愛しい人まで飲み込んでしまいました。引き換えに少女は二つ目の心臓と、真っ赤な角と、重たい王冠を授かります。二人分の悲しみを飲み込んだ少女が求めるのは、救済という名の物語の終焉。

43 285