# 一村一怪

馬の首（臼杵市）…戦いで深手を負った大友藩士・片山勝之進は、愛馬・初雪に遺書を届けさせるが、初雪は主人を見捨てたと勘違いされ首をはねられてしまう。それからというもの、雨の降る夜になるといななきと共に白い馬の首が現れたり、蹄の音が聞こえるという。#一村一怪

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2018-11-25

鬼馬（九重町）…祭事に馬を領主から授かり、終わると野に放ち再び祭事の頃に捕まえていたが、ある年の馬は一向に見つからなかった。その後この時の馬が鬼になり人を襲うようになった。領主は弓と長刀の名人にこの鬼馬を討伐させた。

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2018-11-22

ずうめき谷の幽霊（由布市）…狭間町から野津原までの間に谷があり、そこで女性が追い剥ぎに殺された。それから女の泣き叫ぶ声が聞こえたり、女の幽霊が現れたりするようになり、ずうめき谷と呼ばれるようになる。供養をして以来、出なくなったという。#一村一怪

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2018-11-19

乳鬼子（豊後大野市）…黒原山を根城にし、高千穂南江豊後内を暴れまわっていた鬼。退治に来た入道道鉄の矢を黒金の釜で防いでいたが、矢が尽きたと騙されて討ち取られてしまう。

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2018-11-18

ヘクソカズラの精（玖珠町）…玖珠の伐株山（きりかぶやま）にまつわる民話に登場する植物の精。怪我を治してやった楠の大樹に臭いと言って嫌われることに腹をたて、大男に大樹をきる方法を教えた。

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2018-11-10

猩々（宇佐市）…猩々は山で働く女に自分の子を産ませた。生まれた子は髪が赤く、猩々に似ているという。とせという女が猩々の子を二人もうけ、猩寿と猩美と名付けた話がある。

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2018-11-05

一つ目小僧（佐伯市）…息子屋の浜で親子が貝を食べようとしたが、焼いたはずの貝が無い。貝を盗んだ奴を探すと背後に一つ目小僧がおり、父親は息子と舟で逃げた。「息子を食おうと楽しみにしていたのに」という言葉が父親の耳に残ったという。＃一村一怪

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2018-11-01

ねこかぼちゃ（国東市）…ある旅館で大きな黒猫を飼っていた。可愛がられていたが、夜中に旅館の魚を食べたため主人に殺されてしまった。猫の死体を畑に埋めると、次の年に大きなカボチャが育った。そのカボチャのつるは黒猫の口からのびていたという。#一村一怪

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2018-10-31

白殿様（臼杵市）…数千の一族をもつ白狐。臼杵城に住みついて殿様を護衛した。殿様から可愛がられ、藩士達も「白殿様」と呼び慕った。ある日殿様の勘違いで城から追い出されたが、数年後、江戸の屋敷が火事にあった時に火消しの一団に化けてこれを救ったと言う。#一村一怪

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2018-10-29

平家の化猿（九重町）…平家山に篭っていた平家の残党は再興の大願を果たせず死に、妄執によって猿の姿となって作物を荒らした。平家百猿といわれるほど沢山いたが、猟師たちの努力により数を減らしていった。その中の1匹は朱塗りのはげた刀を持っていたという。#一村一怪

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2018-10-24

川姫（中津市）…川などの水辺に現れる女の妖怪。川上から水面を飛ぶように歩いてきたり。水の中から飛び上がって橋の上に立つ美女だという。
川姫が出る川の井堰にヒメゼ（姫出）と呼ばれる場所がある。#一村一怪

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2018-10-20

天狗礫（杵築市）…山でどこからともなく石が降ってくる現象。天狗が投げた石だといわれる。この現象に遭遇すると不猟になり、石に当たると病気になるという。もし出くわしたら、身を低くして石が止むのを待とう。#一村一怪

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2018-10-17

ウブメ（国東市）…血に染まった腰巻きを身につけ、通りかかった人に「子を抱いてくれ」と頼む。産婦が死んでから妖怪化したものをウブメといい、毛を着て鳥となり人の子を害するという。国東町では雨の降る夕暮れ時によく出るという。

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2018-10-14

ヤカン太郎（由布市）…黒岳に現れる怪物を倒そうと猟師達が挑んだが、いくら矢を放っても「カーン！」と跳ね返るばかり。氏神の加護によってようやく怪物を退治したところ、その正体は寺の鐘を頭に被った大きな老猿だったという。#一村一怪

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2018-10-13

川太郎（豊後大野市）…大野川のカッパ（川太郎）がいたずらをしたところ、腕を切られた。「腕を返してくれ」と毎晩現れるカッパに「取り戻して元通りになるのか」と問うと、骨つぎの妙薬があるとのこと。その妙薬の製法とひきかえに腕を返してやったそうだ。

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2018-10-08

たこ天神（日出町）…昔、日出町豊岡には沢山のたこがいて陸まで上がり作物を荒らした。村人が畑から逃げ遅れた子だこを食べたところ、数日後、漁師がものすごい大だこに船ごと海に引きずり込まれた。たこの祟りだということで、たこの霊をたこ天神として祀った。#一村一怪

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2018-10-06