オオカミくんはオオカミバナナの皮を集めました。
バナナの木の根本に埋めてあげようと思ったからです。
背中に乗せて力無く歩くオオカミくん…

0 2

オオカミくんはオオカミバナナを全て食べ尽くしました。

残ったのは熟したバナナの皮だけ。

もう涙は止まりませんでした。

オオカミくんはいつまでもいつまでも泣き続けました。

0 3

オオカミくんは涙をグッとこらえてひたすら食べ続けました。
でも、最後のバナナジュースでは、こらえきれずに涙が溢れてしまいました。

0 4

2人が出会って何日かたった朝、オオカミバナナの体に異変が起きました。

「あ、ぼくの体、熟してきちゃったよ!このまま行くと、熟しすぎて美味しくなくなっちゃうから、オオカミくん、ぼくを食べてくれないかな。」

0 3

オオカミ達はどうやら好きな食べ物の話をしているみたい。

「オレは丸々太った羊かな」
「うーん、コロコロしたブタも捨てがたい」
「ぼくは断然バナナだな。あの甘さがたまらないよ!」

甘さがたまらないなんて、このオオカミくんはちょっと嗜好が違うようです。

0 3

オオカミ達が何か話してるよ。
それを見ているのは…誰?

0 2