生まれたての手は
まだとても小さく
生まれたての君の
その手はまだ空だ

何を掬うのだろう
何を持つのだろう
何を掴むのだろう
何を包むのだろう

傷を負う日も来る
涙を拭う日もある
叶うならその手に
願わくばその手に

どうか温かな幸福が降り積むよう

さん作

11 118