「あはは、驚いた?肝試しにでも使えるかなと思って持ってきてみたんだよ。」
「でもこんな小道具は必要ないかな?本物のお化けに会えるかもしれないんだからね。」

こんにゃくをピンと指でつつくと、部長らしい落ち着いた面持ちで席へと着いた。

📻五日市以津歌( )

9 10

「……わーわー賑やかだな。」
「オカルトはよくわからないが、力仕事ならできるからな、みんなの力になれればいいと思う…。」

そうつぶやくと、バスの中の喧騒に聞き入るように片肘をつき窓の外を眺めた。

📻稜田輝( )

12 18

「あはは、みーんな割と浮かれてる感じ?いいね~。」
「でも騒ぎすぎて怪我しないように!安全守って楽しもうな~」

そう言った本人はいつも通り、のらりくらりとした様子でやや窮屈そうな座席に戻っていった。

📻石積枷( )

9 13

「…もう、律ちゃんたら」
「私、今日の合宿をすごく楽しみにしてたの。廃村に行くのなんて初めてだもの、知らないものってとってもワクワクするわ。」

普段は涼やかな佇まいの彼女も、今回ばかりはやや高揚した様子で笑みを見せた。

📻羽瀬谷アキ( )

10 12

「所属理由…?幽霊見たことあるし…。は?幽霊信じてるのかって?」
「…はぁ〜。あーしみたいなネクラにはオカルトとかがお似合いでしょ、ほっといてくんない?」

強い語気のなかにもどこかか弱さを感じさせる少女は、逃げるようにバスの奥へ進んだ。

📻二ノ宮律( )

11 15

「オカルト好きっていうよりもそれでビビってる奴を見るのが好きって感じかな?あ、怖いなら手繋ぐ?」
「…なんてな!俺が可愛いからって惚れるなよ〜。」

女性にも見紛う可憐な風貌でけらけらと笑うと、ひらりとスカートを翻し座席に進んでいった。

📻粟手つなぐ()

12 18