P22
ポォが恐怖で固まる描写と罪悪感から耳をふさぐ描写が連続してかつ区別されているのが文脈ですよね(子供の心は穢れることを恐れる、大人の心は穢れることを良しとして恐怖の前に摩耗する)

6 7

P19
このシーン嘘泣きってことにしてあるけど前ページの非常口=出口が使えなくなる文脈からして本当に泣いてたよね……

4 5

P18
あっ、短編集でよくやる議論がヒートアップするものの解決策しってる人が誰もいないから嫌な雰囲気になるやつだ(敵を殺せば解決するという仮初めの希望を粉砕しちゃったらそりゃ泣くよね)

6 6

P04
躰化者の眼。他の感染者より少し前に感染した照子は既に躰化が完了している(感染主の殺害による破棄がもう間に合わない)

2 2

P20
正義の球体による土砂崩れのため、レールを離れて待ち時間ができてしまう稀男。地震を恐れてトラックを走るマラソンランナーはここに旅の途中のささやかな休息を得る

5 9

P18
署長が鮒界市から必要とされたように稀男もまた鮒界市から必要とされていると説く族長。本人が礎を喪失しても、稀男を必要としてくれた人は確かにいたのかもしれない

6 12

P13
ウェンティゴはそもそも肉体を喪失しているし、精神=幽体は憑依を繰り返して元の性別からもかけ離れてしまっていると。そういえば第二部の回想ではちゃんと女口調なんだよね

5 3

P12
幽体の手を伸ばして心臓を奪い返すウェンティゴ。ここからは死ぬほど生きぎたないウェンティゴとそれをもう勝ったものと何の感慨もなく淡々と処理する稀男が見どころ。

3 6

P11
稀男がこの質問を繰り返すのは「助ける者」を捨てた後、「躰化者の戒律解除」を新たな礎にするつもりだから。今回は礎のない隙を井戸の連中に突かれて崩壊寸前までいったので稀男も焦っている。

6 9

P01
手りゅう弾が多すぎる。この量をホグ伯父さんが常備しているとするとあまりに危険な酔っぱらいなので、ウェンティゴがどこかに備蓄してたと考えたい。

10 12

P17
守られていた子供と守っていた大人のすれ違い。それに気づいた時には全てが手遅れになってしまっている

10 13

P13
セリアはウェンティゴを羽交い絞めに、ホグは最初から鎚を構えていた。ならホグが乗り移られたのは誰が原因なのか……本当に残酷で容赦がないなこのエピソードは……

7 8

P12
あれほど複雑な内容を理解して流暢な英語を話していたウェンティゴ、ここに来て「片言ぐらいならわかる」と見苦しいボロを連発する。シャクヨウに馬鹿にされるのも仕方がないレベルで詰めが甘い

4 9

P12
稀男が来た直後に東郷に稀男が日本語しか話せないことを確認し、子供なので連れてこない予定だったサミーを通訳として仕方なく連れてきたと。

2 1

P10
稀男の背後に回り込んで鎚をかまえるホグ。ウェンティゴに憑依されたホグが稀男を攻撃……と見せかけて稀男に憑依したウェンティゴを警戒しているホグ、というシーン

4 3

P14-15
「食後のデザート喰い損ねたよ」 
「塔の男」での会話からすると稀男の今夜のデザートはバナナで、ここの「喰い損ねた」は時間が無くなったことと武器として使ってしまったことの両方にかかっている

3 8

P12
「本を読みませう」
運ぶ力のものと同じ広告。路面電車が停止したことで被害が広がることも危惧したのか、ルーサーの時間稼ぎの芝居にも熱が入る。

5 6

P10
暗闇に紛れて姿を消す狼男だが、ルーサーは自身の経験から狼男が背後から仕掛けてくることを完全に読み切っていた。ルーサー、おかしくなってない時は本当に頼りになるな……

2 7

P09
設定上は累乗躰化は2のn乗形式なので、このページの説明は間違いで「壊す力」での説明の方が正確な設定。(おそらく2の5乗倍40秒リミットが正確な表現)数値設定はフレーバーの域を出ないともいえる

2 7

P08
何が起こったかもわかっていない子供たちを守りながら、敵の攻撃を躱しノールック爆薬弾で応戦するルーサー。ダメージを与えられないだけで、躰化なしで戦闘スピードについていけるルーサーが超人。

6 10