言い訳をしても手は震え、胃液がせり上がる。ここまで心臓の音をうるさく不快に感じたことはない。
しかし無我夢中で射ったその矢は、何もかもが完璧だった。一矢の感触を思い出す度恐怖と高揚感が込み上げた。

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