「わーなんだか不思議な感覚!」
「自分の体からパンちゃんの香りがする!面白いね!」

うそ?!このタイミングで急に彼の無邪気モードが発動? これ以上は対応できないのに…

「あと見て見て、全然前が閉まらないんだよね。あはは!」

ぐわーっ!!!悩殺される!!!

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「バスローブ初めて着たよ…結構柔らかいんだね」

うおっ……?!

これ大丈夫??自分が見てもいい光景??

いや待って、彼と話すどころか直接顔を見ることすらままならないかも…

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[着たまま寝れる超大判バスローブ]

以前欲しくて買ったコレ、自分にはサイズオーバーだったけど、網野さんにならきっと大丈夫だよね…?

そして色々考えてる間に料理の仕込みが終わってしまった…

完成するまで…彼と何を話そうか……

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「パンちゃんまだそこに居る?」
『わぁあーーー!!これは不可抗力です!!』

「え?なに? えーと…代わりの服があると助かるんだけど…」
『そ、そうですよね!!今探してきます!!』

「……」

51 377

「シャワー貸してくれてありがとう!」
『本当にごめんなさい…服、すぐに洗って乾かすから…』

84 731

あああああああああああ
ごめんなさーーーい!!!

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『…網野さん、腕疲れてるよね!』
『ジムからそのままここに来てくれたし、自分が網野さんのプロテイン用意するね!』
「あ、うん…ありがとう、でも…」

『これ飲んでゆっくり休憩しててね!あなたの代わりにシェイクするからさ!』
「待って!」

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『大丈夫!座って休んでていいですよ』
「……」

「見ててもいい?」
『うん?いいけど…』

「エプロン似合うね」
『そ、そう…?』

なになに?!

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さて、早速料理しよう   
材料は問題なし…
消化に良さそうなアレにしよう
完成まで約40分かな

「あー…」
『…ん?』

「何か手伝えることある?」

うーん 気持ちは嬉しいけど…今は彼を休ませたいな

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「それじゃあ、ケトルベルここに置いておくね」
『は~い!ありがとうございます』

「……」

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『到着です~』
「…おじゃまします」

「すごい片付いてる!君は几帳面なんだね」
『あはは…狭いけどくつろいでください』

自分の家なのに緊張するなぁ…

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…だけど、一歩 踏み出せた。

「今はごめんよりも、ありがとうを沢山言いたいかな」
『はい、自分もです』

「ありがとう、聞いてくれて」
『こちらこそ、答えてくれてありがとう』

49 261

「君がゆっくり気持ちの整理をできるように…これからは少しずつ、僕の想いを伝えていくよ」

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だめだ…感情が一気に溢れて上手く伝えられない…

「ごめん、また君を泣かせちゃったね…」
「僕が優柔不断なばかりに君を不安にさせていたんだ…」

「…でも、伝わったよ。同じ気持ちだったんだね」

「うれしいよ、ありがとう…」

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『あの…これ…』
「それ、もしかして…あの時の?!」

『自分もずっと、想いを伝えたかった…でも…』
『それで迷惑をかけたくないし…拒絶される可能性が怖くて…』

『だけど…本当は…』

『あなたが遠いから 近くに感じたかった…』

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「 もっと 君と 一緒に居たいから 」

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「対価を貰うとそれは契約関係になるし、僕らの関係をそのようにしたくはない…と思いたかったから」

「それに僕は、君から既に貰っているんだ」

「君は覚えてるかな…?」

「僕らが最初に道端で出会った時のこと…」

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