「よく来たな、まあゆっくりしていけ」
変わり果てたその姿に、一同は驚愕する。砂漠の王には似合わない、闇に呑まれてしまった深い瞳、無粋な黄金の髪飾り。そして、全てを見下すような笑みが、そこにあったからだ。纏う空気が、どんよりと淀んでいた。

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