「…身に覚えのない写真が…」

鳳華がカメラを持ち、撮った写真や動画を確認していた。

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廊下を歩く人達には目もくれずに、翼はただ扉の前にいた。

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「こんなもんか…?」

そこでは悠狼が工具を持ちながら、バイクの修理をしていた。

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「………大丈夫。決めたでしょ。全部本当のことを話すって。
怖気付くな、あたし!」

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校庭の校門近く。
そこでは雫と彩愛が並んで歩いていた。
どうやら2人はお付き合いをしたらしい。

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1つの机では、深元兄妹が楽しそうに会話をしていた。

一緒にいられなかった分色んなことをしようと、可能な限りの時間を使って何をしてどこに行くかを話していた。

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そして、棚を挟んで向かいには明希土が本を片手に熱心に本を読んでいた。

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腰をかけて調べ物をしていたのは、よこぎだった。
彼女は、歴史書を持ってきては調べ、メモをしていた。

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「………うん、これでいい。大丈夫」

鏡に映った夏匁自身の姿を見て、ようやく自分を解放できたような気がしていた。

「あとは、メガネを外せばいい…」

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「あれ、安曇じゃね?お前が起きてんの珍しいな」

「…そう?」

教科書を持って廊下を歩いていたのはさつきだった。

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「………帰ってきた…か。ほんとに…」

自身の存在を確かめるように手を見つめては、亜央は呟いた。

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「屋上………なんだったんだろう…あれは…」

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「……………………いつも通りの………」

思い耽った表情で、誉はそこにいた。

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「…………………夢じゃないんだ…」

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「メイちゃんから貰った飴…。大事にしないとよね…。
レジン加工でもして飾ろうかしら」

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「あ!幸!ちょうどいいところに!」

「…どうしたの…?」

笑顔の明希土と、ゆるく振り返りかけていた幸が、今度は教室の隅の方で話していた。

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「みんな!!!!!おはよう!!!!!」

扉を開けたのは瑠璃だった。
瑠璃は、眩しいとばかりの笑顔で、クラスメイトに挨拶をしていた。

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奏天が後ろに手を回し、再び前に出すと、そこには黄色の灯りが灯ったもう一つのランタンがあった。

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『この姿では、初めまして。
私は、巳津ノ匁 水鳥(みつのめ みどり)
この姿が本来の私よ』

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