【玄鳥去 九月十七日~二十一日】
つばめさる‥「燕が暖かい南方へ帰って行く」と言う意味、七十二候でお伝えする季節がそぐわないような残暑でしたが、秋の訪れを感じることも増えました。また春に可愛い雛たちに会えるのを楽しみに‥



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【鶺鴒鳴 九月十二日~十六日】
せきれいなく‥ちょこちょこと歩き回っては立ち止まり尾を上下に動かす可愛らしい仕草のセキレイ。まるで「秋を見に行きましょう‥」と案内してくれているようです。旬のお花「野菊」も描いてみました‥



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【草露白 九月七日~十一日】
くさのつゆしろし‥朝夕に気温が下がり、露が草木を白く輝かせる頃という事、朝日に照らされた露は宝石のように美しいですね。残暑が続いていますが、〝小さい秋〟を見つけるのも楽しいものです。




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【禾乃登 九月二日~六日】
こくものすなわちみのる‥様々な穀物が実る、この頃にやって来るのが台風、古い呼び名は「野分け」野の草を吹き分ける強い風と言う意味だそう‥大きな被害なく美味しい秋の実りを一杯いただきたいですね。



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【綿柎開 八月二十三日~二十七日】
わたのはなしべひらく‥綿柎開とは綿の花が開く事ではなく、丸い実がはじけふわふわの綿毛が顔を出す事。少しずつ秋の風を感じるようになり、コットンの柔らかな肌触りが恋しい季節がやってきます‥



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【蒙霧升降 八月十七日~二十二日】
ふかききりまとう‥朝・晩の涼しさと共に霧が立ちこめる頃、お盆を過ぎると海にはくらげの姿が‥やはり秋はそこまで来ているのですね‥と言う事で今日はくらげを描いてみました。



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【寒蝉鳴 八月十二日~十六日】
ひぐらしなく‥寒蝉とは秋を告げる蝉という意味、ツクツクボウシだという説もあるそうですが、夕暮れ時に聞こえてくるカナカナ‥と言う声に日本情緒を感じる私はやはり蜩の事だと思いたいです‥



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【大雨時行 八月二日~六日】
たいうときどきふる‥長かった梅雨が明け、いよいよ夏本番!でも七十二候では夏の終わりの時季なのだというから驚きです。昔の人は雷鳴と共に降る夕立に秋の訪れを感じていたのでしょうか‥




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【土潤溽暑 七月二十八日~八月一日】
つちうるおいてむしあつし‥大暑の頃、降り注いだ雨が地中にこもった地熱によって蒸発し、蒸し暑さとなってやってきます。同じ暑さでもからっと晴れた夏空の下でかき氷を食べたいものです‥




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【桐初結花 七月二十二日~二十七日】
きりはじめてはなをむすぶ‥五百円硬貨に使われている事でおなじみの桐の花、桐はとても生長が早い事から昔は女の子が生まれると桐を植え、嫁ぐ時に箪笥にして嫁入り道具としたそうです




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【鷹乃学習 七月十七日~二十一日】
たかすなわちわざをならう‥生まれて一ヶ月ほどたった鷹が巣立つために飛び方を覚える頃、大人になり大空を悠然と飛ぶ姿は「森の王者」の名にふさわしい風格です。周りに描いたのは旬の花「ムクゲ」です。


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【蓮始開 七月十二日~十六日】
はすはじめてひらく‥濁った泥の中から芽を出すのに、早朝ひそやかに咲かせた花は、清楚で周囲を浄化するような美しさ‥不思議でとても素敵な花です。



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【温風至 七月七日~十一日】
あつかぜいたる‥吹く風が「これから来る真夏の準備をしておきなさい」と言っているよう。
この時期はほおずきをよく見かけます。その色は鬼の灯のように鮮やか、なのに「涼」を感じるから不思議です。



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【半夏生七月一日~六日】
はんげしょうず‥半夏は「からすびしゃく」という薬草の事で、別名「狐の蝋燭」「蛇の枕」。七十二候とは関係なく、葉が白くなる様子から「半化粧」=半夏生という名の草もあります。素敵なので両方描いてみました。


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【乃東古る 六月二十一日~二十五日】
なつかれくさかるる‥乃草とはうつぼ草のこと。
緑深くなる夏至の頃に枯れていく花なので、今は夏枯草(かこそう)と呼ばれています。
枯れた穂は漢方薬にもなるそうです。



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【腐草為蛍 六月十日~十五日】
くされたるくさほたるとなる‥古くは“暑さで朽ちた草が蛍になる“と信じられていたそうです。
“静寂““癒やし““はかなさ“‥蛍の舞う姿からあなたは何を感じますか?



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