「アドルゥ、キスの日なんだナ! ちゅー、するかナ?!」
「いーっ?! ししし、し、しないっ!」
「なんでなんだナ?」
「キッ、キスはっ、す、好きな人とするものだろうが!」
「ん~? ナナはアドルゥのこと好きだけどナ~?」
「からかうなよっ!」

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ナナヴァ=ナナ=ウルル。地元にいるときはこういう感じ。美しき雌狼ウルルの最後の子供。年の近い3匹の兄(アドリス・オグニス・ベルエス)と育ち、男の子の中に混ざって遊んでいた。母が亡くなってから一族に合流し、己の力で一族の中での地位を押し上げた。

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