風呂上がりアリョーシャ

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アリョーシャちゃんとか生存ifとかでない閣下があんまりなくてあれだけど閣下すきー

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イワンが10歳なら
アリョーシャが6歳…

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「ねえ、アリョーシャ、ユダヤ人は過越の祭りに子供たちをさらって、斬り殺すっていうけど、あれは本当なの?」
「知りませんね」
「あたし、ある本で、どこかの裁判のことを読んだのよ。ユダヤ人が四歳の男の子を、最初まず両手の指を全部斬りおとして、それから壁にはりつけにしたんですって。」

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「だってあたしが言えるのは、あなただけですもの」リーザがまた話しはじめた。
「自分自身と、あなただけ。世界じゅうであなた一人よ。それに、自分自身に言うより、あなたに言うほうが、すすんで話せるわ。あなたなら、全然恥ずかしくないし。アリョーシャ、なぜあなただと恥ずかしくないのかしら」

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「世間の人たちに関するあなたの言葉には、いくぶんかの真実がありますね」アリョーシャが低い声で言った。
「まあ、そんな考えを持っているの!」リーザが感激して叫んだ。
「お坊さんだというのに!あなたは信じないでしょうけど、あたしとってもあなたを尊敬するわ、アリョーシャ」

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「いいえ、思ってませんよ……もっとも、ことによると、多少そういう気持ちはあるかもしれませんね」
「多少はあるわよ。あたし、あなたに対しては決して嘘をつかないわ」
彼女は何かの炎に目を燃え上がらせて、言った。
「人間には犯罪を好む瞬間がありますからね」アリョーシャが言った。

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「それこそあたしの望むところだわ。あたしが行って裁きを受けたら、あたし、だしぬけにみんなを面と向って笑ってやるわ。あたし、家に火をつけたくてたまらないの、アリョーシャ、この家に。あたしの言うことをちっとも真に受けてくれないのね?」
カラマーゾフの兄弟

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「あたしが神聖なことを話さないんで、ひどく腹を立てているのね。あたしは聖女になんかなりたくないの。いちばん大きな罪を犯すと、あの世でどんな目に会うのかしら?あなたならちゃんと知っているはずだわ」
「神さまの裁きがありますよ」
アリョーシャは食い入るように彼女を見つめた。

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「裕福な暮しをしてるからですよ」アリョーシャが低い声で言った。
「じゃ、貧しい方がいいのかしら?」
「いいですね」
「それは亡くなったお坊さんが吹込んだのね。そんなの嘘よ。私が裕福で、皆が貧乏だってかまやしない。私はお菓子を食べたり、クリームをなめたりして誰にも分けてあげないわ。」

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「長いこと、誰にも知られずに悪いことを、こっそり試しているうちに、突然それがみんなにばれるの。みんなが私を取り囲んで指をさすの、でも私は、みんなを平気で見返している。これって、とても気持ちいいの。どうしてこんなに気持ちいいのかしら、アリョーシャ?」
カラマーゾフの兄弟

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「どうして悪いことがしたいんです?」
「どこにも何ひとつ残らないようにするためよ。ああ、何もかもが消えてなくなったら、どんなにせいせいするかしら!ねえ、アリョーシャ、わたし、時々ね、あらゆる悪いことを片っ端から試してみたくなるの、汚らしいことならなんでもよ」
カラマーゾフの兄弟

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「それこそあたしの望むところだわ。あたしが行って裁きを受けたら、あたし、だしぬけにみんなを面と向って笑ってやるわ。あたし、家に火をつけたくてたまらないの、アリョーシャ、この家に。あたしの言うことをちっとも真に受けてくれないのね?」
カラマーゾフの兄弟

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「あたしが神聖なことを話さないんで、ひどく腹を立てているのね。あたしは聖女になんかなりたくないの。いちばん大きな罪を犯すと、あの世でどんな目に会うのかしら?あなたならちゃんと知っているはずだわ」
「神さまの裁きがありますよ」
アリョーシャは食い入るように彼女を見つめた。

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「裕福な暮しをしてるからですよ」アリョーシャが低い声で言った。
「じゃ、貧しい方がいいのかしら?」
「いいですね」
「それは亡くなったお坊さんが吹込んだのね。そんなの嘘よ。私が裕福で、皆が貧乏だってかまやしない。私はお菓子を食べたり、クリームをなめたりして誰にも分けてあげないわ。」

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「裕福な暮しをしてるからですよ」アリョーシャが低い声で言った。
「じゃ、貧しい方がいいのかしら?」
「いいですね」
「それは亡くなったお坊さんが吹込んだのね。そんなの嘘よ。私が裕福で、皆が貧乏だってかまやしない。私はお菓子を食べたり、クリームをなめたりして誰にも分けてあげないわ。」

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リーザはアリョーシャが遠ざかるやいなや、ドアを少し開け、その隙間に指を一本はさむと、ぴしゃりとドアを閉めて力任せに指を押し潰した。静かにゆっくりと車椅子に戻り、爪の下からあふれでる血を食い入るように眺めて、彼女は早口に呟いた。
「恥知らず、恥知らず、恥知らず!」
カラマーゾフの兄弟

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