アンソニー・マン監督作、グレイト・フラマリオン (1945)を見る。孤独な拳銃曲撃ちの名人が、男を食い物にして渡り歩く妖婦に関わったことで...。小品だが、ファムファタール物のお手本のような出来栄えで、開巻から続く緊張感は監督の力量を存分に示す。我らがシュトロハイム氏も作品の格上げに貢献。

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『捜索者』以外でも過去の西部劇の記憶がそこ此処に刻まれているのがファンには嬉しい。岩場の銃撃戦はアンソニー・マンのアレだった。今は滅多に作れない西部劇だけにポール・グリーングラスは自分の好みを臆面もなく入れ込んでいるんだろう。

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