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年越しを跨ぐ乗務をカレチ仲間では「貧乏乗務」と呼んでいる。言わずもがな、「貧乏くじ」を引いた不幸な乗務だが鉄道が動いている限り誰かが乗らなければいけないのである。年越しと同時に食堂車ではアルコール抜きのジュースでささやかな乾杯をしていつもの「ハチクマライス」を口にするのだ。
コーヒーで一服する丸森カレチ。車内販売からはコーヒー、食堂車では「ハチクマライス」と列車を管理するカレチに対して同乗者する身内からは温かい協力があった。もちろん逆も然りだった。
国鉄時代には「司法巡査」という国鉄の列車及び停車場内においてのみ捜査活動を行える権限を持つカレチ達もいた。列車内が社会の縮図という事は犯罪とも隣り合わせであり、車掌は治安維持の一助となっていたのだ。桜の代紋と動輪があしらわれたバッジはその証である。