今年の369本目は『征服』を観た。クラレンス・ブラウン的には、あの『妻と女秘書』の筆舌に尽くし難い素晴らしさを思うと、やや胃にもたれる感はあるし、ガルボ的にも『椿姫』と『ニノチカ』に挟まれた地味で薄味の役柄ではあるが、憔悴し、本来の力を奪われていくガルボのキャラクター作りは巧い。

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