【黒崎】
「…一人忘れているだと?高梨結衣?…ああ、こむす…失礼、令嬢のご友人だな。いつも令嬢を気にかけている心優しい女性だ。大手出版社に所属している編集者で、仕事も出来るようだ。なかなかの美人だな」

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【黒崎】
「ではそろそろ尊敬する財前会長のことを話そう。日本屈指の財閥、財前グループの会長、財前太郎氏だ。豪快で決断力があり、たまにお茶目な一面もあるからな。若い頃はさぞモテたことだろう」

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【黒崎】
「…仲間外れは良くないな。こいつも紹介しておこう。ラウンジ勤務のリオンだ。一切の情報が謎に包まれているが、人懐っこく、彼も有馬同様女性客から人気があり、王子と呼ばれているようだ」

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【黒崎】
「最後に私、黒崎正だ。財前会長とは血縁関係はないが、遠縁にあたる。女性に対しては紳士に接し、仕事も出来る部類だと自負している。ご存じの通り、最有力候補で…ここだけの話、後継者となる日はそう遠くない」

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【黒崎】
「そして有馬尚哉だな。彼はシャトー・エピヌのラウンジのオーナーで、私の部下だ。優秀な上にマメな男で、気遣いが非常によく出来る。ラウンジには彼を目当てに訪れる女性客も多いようだな。私もたまに飲みに行く」

23 140

【黒崎】
「他の候補者の影に隠れがちだが、忘れてはいけないのは水瀬雪人だな。財前会長の秘書で、有能、ただその一言に尽きる男だ。厳しい口調のため、誤解されやすいが、味方につければその頼もしさは計り知れんな」

19 114

【黒崎】
「あとは一条恭史郎だな。日本の誇りともいえるその頭脳で、日々基礎医療の研究をしている東都大学の教授だ。家も旧華族と家柄も申し分ない。温厚で人当たりもいいが、少しマイペースなところがあるな」

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【黒崎】
「次は藤堂泰河。世界に名を轟かせる石油王だ。異名のイメージとは違い、懐が深く大らかな好青年で世界中に友人がいるようだな。噂によると、彼が掘ると必ず何かが出るらしい。余談だがこの前居酒屋で一緒になった」

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【黒崎】
「立花薫はテレビで観たことのある方も多いだろう。羽田屋の看板歌舞伎役者だな。人懐っこい性格と、あの甘いマスクで女性からはかなり人気があるようだ。しかし芸は一級品で、先日の公演は実に素晴らしかった」

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【黒崎】
「次に渋谷誠二。IT企業Rain Communication Networkの社長だな。『Rain』は使ったことがある方も多いのではないか?私もプライベートで愛用している。目つきが少し悪いが気遣いのできる好青年だ」

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【黒崎】
「まずは後継者候補一人目は秋月亮。誰もが一度は耳にしたことがあるかとは思う、秋月グループのCEOだ。俺様気質だがかなりの切れ者でトップに君臨するために生まれてきたような男だ」

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