「お菓子をくれなきゃ、イッタズラするぞーってどしたの旦那……え?後ろ?何かいる?」
忘れてはならない。
お前は鹿だという事を。

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「待ちに待った舞台もあと少し、準備は既にお済みだろうか?美味な食物、愉快な人々…今年も佳き日に祝福を!」

小さな炎を携え、常夜の道をほのかに灯す。鼻歌混じりに現れ、道に迷う人を導く彼。誰が呼んだか、「炎の怪人」として今日も街を照らすのだった。

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