少女に連れられて私はノブレゥと呼ばれる国の城下町へやってきた。
ここはテーブレゥで最も栄えた国だそうだ。
月稀人以外の種族が珍しいのだろうか。道で遊ぶ子供たちは不思議そうに私を見つめていた。

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テーブレゥに太陽の柔らかな光が降り注ぐことは無い。
ここでは月―実際には月ではなく、淡い光を放つ恒星であるが―が空に昇るのみである。
一度「太陽がないなら、いつ昼間なんだ?」と聞いたことがあるが、首を傾げられただけだった。

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