今日のトラは《怪異の虎②》
東南アジア圏では “1民族1人虎” と言って過言でないくらい、狼男の虎版「人虎」の層が厚いのですが、以前ちょっと取り上げたので今回は除外。
マレーシアの「ハントゥ・ベリアン」は虎の精霊。なぜか鳥の姿で虎の背にとまり、毛をむしっては投げむしっては投げ……

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今日のトラは《使節団の虎》
引きつづき琉球の虎話。
琉球王国が江戸幕府に使節を送る「江戸立ち」の行列では、『金鼓』と記された大字旗(ウージバタ)と共に、両手を広げた聖獣『飛虎』を描いた虎旗(フーチー)が掲げられました。


森屋治兵衛 和泉屋市兵衛『掌翰史・虎旗』国立国会図書館蔵

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今日のトラは《書紀の虎 高句麗篇》
645年、高句麗から帰国した留学僧が、同輩の鞍作得志(くらつくりのとくし)さんについて以下のように報告しました。
「得志は虎を友とし妖しの術を習い、誰にも言わない約束で万病を癒す針を貰いました」

…奇しくも「虫殺し」大化の改新の年の記録です。

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今日のトラは《おじいさんvs虎》
2月2日は語呂合せで「おじいさんの日」らしいので。
①『とらとおじいさん』は、印パンジャブ地方の民話「とらとバラモンとジャッカル」を元にしたもの。虎に食べられそうになったおじいさんは「皆に聞いてからにしてはどうか」と提案、周りに意見を求めます。

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今日のトラは《トラバサミ》
思えば恩返しする鶴もチロヌップのきつねも狼王の愛妻もこいつの犠牲者でした。
英語では「ベアートラップ」。日本へは虎伝説の多い朝鮮半島経由で伝わったのかも。
その危険性から、07年より一部の例外を除き使用禁止。売らない買わない。

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