【ピルグリム・ダークウォーター:シノリ・ユウモインの章】
復讐者の愛憎のストーリーと、それを囲むアコライトとデスドレインの両天秤。それぞれが(自分自身を含む)それぞれに対して抱くストーリーに対して揺さぶりがかけられる様が刺激的な一編でした。

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【ザ・グロウ:オリジン・オブ・レッドハッグ】
サツバツの世界に慣れたつもりでいても、どこかでオキナワを夢見る自己がある。カノコの乾いた稼業や環境の変化への戸惑いの描写と、ささやかな日常の描写、そのバランスが崩れてからのうねりのメリハリがガツンとくる。

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【ダメージド・グッズ】
四部初期から関心を呼んでいたウキヨについて踏み込んだ描写が興味深い。特にストーリーを参照するものとしての描写と、そこから浮き彫りになるコトブキの価値観、さらにそんな定型からはみ出した涙のない号泣などのポイントがおいしい。

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