『ナイチンゲール』をやっと観た。映画館で観ればよかったと後悔している。
タスマニアの美しい原生地域を映しながら、この世の地獄絵図が展開されていく、自然と人間の行為が剥離されてるこの雰囲気は塚本晋也監督の『野火』を彷彿させる「無常」な復讐映画の傑作でした。

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『TENET テネット』を観た。
散々語られている映画なので簡潔に。ノーラン映画皆勤賞でもある唐突に現れるマイケル・ケインがスーツディスってくるところ(紙袋のくだりが最高)と、監督が何か恨みでもあるのか知らないけど、いつもの女性キャラの雑さに萌える映画でした。

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ネトフリの『もう終わりにしよう。』を観た。
『マルコヴィッチの穴』のマルコヴィッチだらけ空間や『エターナル・サンシャイン』の夢のシーンを二時間超に引き延ばした豪華版カウフマン映画。
永遠にプルプルし続ける犬とその犬の骨壺が出てくる辺りが不気味過ぎる。

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20年公開の映画で、まだ観ていない映画が沢山あり、その中でも中々面白かったものを短縮版で紹介します。
今回は『フォードvsフェラーリ』と『オールド・ガード』です。
オールド〜の方は、殺伐感情もあってかなりお気に入り。

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『クライマックス』をようやく観た。
監督曰く「若い子にお酒やドラッグがいかに有害か、不幸な結果をもたらすかわかってほしい」という踊る阿呆に見る阿呆映画。安っぽいタイトルフォントと誇大広告にレズの間に挟まりたがるクズ野郎がボコボコにされる件がツボに入った。

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映画『失墜』を観た。
カナダ・ケベック初のネトフリオリジナル映画。だから、言語がフランス語。同じケベックが舞台の『飢えた侵略者』というゾンビ映画もそうだったけど、仏語と荒涼とした北米田舎風景の相性はかなり高いと再認識させてくれるスリラー映画の秀作でした。

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ネトフリの『その住人たちは』を観た。
『パラサイト』な映画だと思っていたら、『ブレイキング・バッド』的な墜ちた中年を描いたピカレスク(この語源もスペインだよなぁ)映画でした。
ハビエル・グティエレスのサイコ虚無の顔が良かった。スペイン版香川照之みたいで。

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コロナ騒ぎで、観たかった映画が軒並み延期になってしまい、サブスク映画を頼ってみたものの、あまり良いものもなく、どうしようと思っていた中、ネトフリの『ロストガールズ』だけは中々の良作でした。どちらかというと、イーストウッド映画のような後味の悪い映画です。

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『ミッドサマー』を観た。
『へレディタリー』と比べると、恐怖濃度はだいぶ薄くなり、むしろ黒沢清の『カリスマ』でのワンカットハンマー処刑とか、『回路』でのワンカット飛び降り自殺などの、邪悪でシュールなギャグ的恐怖が強化されているとは思いもしませんでした。

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『1917 命をかけた伝令』を観た。
肝心のワンカットが結構割っていたり、WW1の地獄絵図感は少し物足りなかったけど、現代でしか作れない戦争大作映画なのは確か。
主観ではなく、三人称視点のカメラワークが、何となくNHKの『タイムスクープハンター』を思い出しました。

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今年最後の作品はネトフリ映画『マリッジ・ストーリー』を観た。
SW/EP9(良かったよ)を観た後、妻がカイロ・レンというかアダム・ドライバーを「常に感情が揺らいだ顔をしているのが良い」と言っていたのを思い出すほど、揺らいだ感情が爆発している傑作映画でした。

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(円盤が発売されて、まだレビューしていなかったので)『ハウス・ジャック・ビルト』を観た。
『エレメント・オブ・クライム』的なものだと思ったら、中川信夫版の『地獄』(そういえばコレも神曲とゲーテがモチーフ)が始まる、そんな地獄絵図的カオス映画の大傑作です。

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