深みにて海月が揺蕩う夜を呼ぶ冷たい底に星が溢れる
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星がほら溢れて落ちて森に咲く 集めて溶かして髪に塗るのよ

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東屋を覚えてますか? 蔦が這うアーチの先の出会った場所を

古ぼけたアーチの向こうは見通せぬ霧濃い異界 人などおらぬ



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旅に旅を重ねて久し我が身には桃源郷の眩く身竦む


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真っ白な息を吐いて春を想うかじかむ指には桜のネイル


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見届けよ星の誕生いま間近 光の乱舞宇宙(そら)を彩る


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雪の夜も帰らぬ人の無事を祈る頬に風沁む百日詣


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振り向けば突然のキス忘れかけたときめき溢れ木漏れ日の中


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虹を浴び生まれるという妖精王 沐浴の間を只人は描く

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和装クリスマスデェト
待ち合わせに心躍る雪のなか早めに着いて頬鼻赤く


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この石とわたくしの命捧げて古竜に助力を願いましょう
(姫は、いらん、と突き返されるけれど、なんやかやあって古竜が姫に惚れて、国は救われるパターン)


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儚げな少年ははや領主となり憂いを宿し街を見守る


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忘れものがあると言った彼女の背中見送った夕日のあの日

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青い目の軍人さんに恋をした若かりし日の甘い想い出

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回る回るスカートを翻して銀河も回る真理に近づく

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あなたの残したハンカチの残り香それだけが私を熱くする

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この星を彷徨い歩き早三日 知的生命体に出会いたい
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花を摘み飾ってはその花びらで戦の終わりを占うばかり
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お洒落して心弾ませ舞踏会ステップごとに花が生まれる

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近頃は夜の侵食が激しいね そんなことより何して遊ぶ?

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