いつからか隠したはずの自分が
どこを探しても見つからない
何より騙したかったのは自分自身
本物なんて最初から無くて
理想の欠片で そっと嗤った

0 2

声無き声で 君を呼んだ

届かぬと知りながらも

3 11

痛みも
心も
私にはわからない
それらはあなたのものだから

同情なんてしない

ただ、そっとそばにいさせて

0 5

ことばは
こころ からの おてがみ

0 11

堪えきれない寂しさは
少しづつ僕の中で溶けて
頬を伝って時間を揺らした

もしも、なんて
唱えないよ もう

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大人だって、ヨシヨシされたい

0 7

結んで 砕いて
繰り返し
何より自分を
拒絶した

凍てついた寂しさと
忘れかけたぬくもり

膿んだ涙ときみの孤独を

抱きしめさせてくれないか

0 3

欲しい言の葉掻き集め
飾り付けしてプレゼント
リボンをほどいちゃいけないよ
中身をのぞいちゃいけないよ

2 15

見えない
触れない
聴こえない
香りもない

けれどたしかに
そこにあるもの、それは

3 14

音のなる木
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皆の歌を栄養に
花を咲かせるの

ちょっとひとやすみして
君の音色を聴かせて
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