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#ホラーDID
私は口を塞がれ後ろ手に縛られている
それなのに目の前に腕がある
マネキンの片腕だ
その腕は私が意識する通りに掌を動かして
壁に掛かった女の肖像画は
私の意識する通りに口元をパクパクと動かしている
私の本体は・・何処なんだろう・・・
#ホラーDID
彼女達は誘拐犯が溺愛していた人形と
同じ服装、同じ髪型にされた状態で監禁されていた
救出された後も彼女達は言葉を発することも無く
未だに病室でただ一点を見つめ続けているという…
#ホラーDID
「ぷはっ!
先輩助けに来てくれたっすね・・・」
―――
後の調べで分かったことではあるが
この建物では十数年前に不慮の爆破事故があり
現場に居合わせた一人の女性警官が巻き込まれていた
今でも時折彼女はそのままの姿でこの廃屋に現れ・・・
#ホラーDID
もう一人の私を誰にも見せてはいけない!
私は咄嗟にそう判断して
もう一人の私を捕まえ縛り付けていた
すると
背後に人の気配を感じる
どうやら私と同じ心境の
三人目の私が現れたらしい・・・
#ホラーDID
お気に入りの子を連れ込む場所として
ある廃アパートの一室を無断使用していた少女
その日突然鳴り響くインターホン
ピンポーン・・
ピンポーン・・・・
(そんな・・電気なんか通ってないのに・・・)
息を潜める少女
この日この場所で当時何が起こったのか
彼女は知らなかった・・・