「もっと話を聞かせて」
口調とは裏腹に爛々と目を輝かせ、質問攻めにするレッド。
「一つづつ聞いてくれ…」
と言いつつも満更ではなさそうな黒上。
『歪』な二人が邂逅し、打ち解けるまでには、そう時間を要さなかった。

Illust:


30 91

何の変哲もない、だけれどもちょっとだけ特別な朝。

「あ、おはよ〜」

ただいつものようにおはようの挨拶。
今日も一日が始まると思うと、それを彼女と過ごすと考えるだけで胸が高鳴る。さて、今日は一緒に何をしようか。

「フブキ!今日は何する!?」

Illust:KudryavkA

135 788

その「涙」は誰が為に。
その「涙」は何が故に。
悲しみか、喜びか、悔しさか、不甲斐なさか、責任か、重圧か。はたまた、愛ゆえのものなのか。

それでもその口元は、確かに笑みを浮かべていた。
それは、誰が為に。

===========
Illust: @.KudryavkA_VT

===========

59 149

「行くぞフブキ」

「あっ…うん」

白い彼女は名残惜しそうに、こちらを見ている。

「腹減ったんだ、早く帰ろうぜ」

黒い彼女はそう言って、私をチラッと振り向いた。

「お前には百年早ぇよ、バーカ」

----------
イラスト : @.KudryavkA_VT

188 600

「私は元気だから!大丈夫!」

なら、どうしてそんなに目元を赤くするのか。声を震わせるのか。
私は、貴女が素直になるには不十分な存在?
私にとって貴女は。
貴女にとって私は。

「嘘吐かないで。私の目を、見て。」

ーーーーーーーーーーーーーー
イラスト: @.KudryavkA_VT

71 156

「ころさん、最近耐久ばっかりで大変じゃない?」

おかゆはいつも通り能天気な様子でそう言う。

「でもねー、ころさん」

身を翻す。重心がずれ、直後に衝撃。

「たまには僕とも遊んでくれないと、拗ねちゃうよ?」

--------------
イラスト @.KudryavkA_VT

99 245

「フブキ!フブキ!」
いつも私のことを好きでいてくれる彼女。愛を精一杯叫んでくれる彼女。

とっても恥ずかしいけれど、たまには私から…

「あっ」

幸せで上書きしちゃおう。

---------------------------
イラスト: @.KudryavkA_VT

70 189

妄想世界線拡大小説「盲目」序幕~第一幕

※全12P(表紙含む)リプツリーに続きます
P.01~03

181 337