「ああ、わしはもうだめじゃ。 こぞうよ、そのラッパは もっと大事ににふかんと いい音は ならんのじゃ。」

じいさんはそのまま ぐったりとして動かなくなりました。

こぞうは なんとかしなくてはと思い、大事に 大事に
そーーーーっと ラッパをふきました。

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「もっときばってふかんか!」

すいせんのねもとに てんとうむしじいさんがかくれていたのです。

「はやくラッパがならんと、わしは しんでしまうわ。」

じいさんは ブルブルとふるえながら わめきました。

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