第二部『すれ違い』より
10年という歳月で白髪で小柄だった印象がつよかった頃の要素を失い、つけ耳もある事で本来の姿となったラバさん。

安藤も当初ラバさんだと気づかずすれ違いが発生したとかなんとか。

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『シルクワームフェアリー』
成体の蚕妖精は虫部の腹が大きく後ろ肢もそれほど強くない為、動いたり走り回ったり飛んだりすることは苦手。特に移動する必要がない限り座ったり四つん這いいでいる。食欲旺盛であり人間が食べれる植物なら大抵何でも食べる。

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あと2日『特別だった人』

二日酔いをラバの解毒魔法で治して貰った翌朝スズから呼び出しがあった

外へ出てみると屋敷の庭に何と空を飛ぶ船が駐留しているではないか。
いきなりのサプライズに全員驚きの声を出してしまったのはナイショである。

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『華国の娘々』

扇情的な身体を持つ華国の民であるイーランは性に対しては結構奔放なところがあり、その視線を向ける度に誘惑される事がある。が、それは彼女自身の特殊な欲求と引き換えによるもので基本塩対応な行為しかしてくれないので騙されてはいけない

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『ラバさんとの買い物』
耳が欠け小さく老いたエルフは、街で商いをしている若者の同族からはまるで浮浪者のような扱いをうける。いくら彼女が正式な身分を持ったとしても選民意識の強いエルフの『異端への偏見』というのは根強い問題なのだそうだ。

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生まれた時から身分が決まっている集落社会のドワーフは基本的に家名を持たず各自「二つ名」を持つことで一人前とされる。だが結束が強い半面、異端者は二つ名を持つ事を許されず集落から孤立する。そんなワケ有りな子は「生まれ故郷」で名乗る場合が多い

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魔法は様々な流派があるとラバさんから聞いた。
言葉の真意を理解し事象を制御する真語魔法
自らの魂を自然と調和させ魔法を起こす操霊魔法
自然を精霊として扱い特殊な儀式で発動する精霊魔法
等々…兎に角種類が多い

ラバさんが扱う魔法は真語魔法らしい。

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番外編2『マイノリティ』
ファイアボールと唱えたのに出てきたのが激臭の煙だった件を聞いてみたところ、彼女の悲しい現実が返ってきた。異世界でも無能扱いされる者は底辺を彷徨うしかないのか…悲しい笑顔を浮かべるラバさんが痛々しい
何とかしてあげたい

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永久に美しいエルフも年を重ねると衰えていくのは生き物の定め。筋力や脂肪は落ち骨も弱くなるため結果的に体が縮み子供のような姿へと戻る。特に自然と共に年を重ねられなかった者は同族に「枯れ枝」と蔑称されると下水婆と呼ばれる彼女は寂しそうに語った

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