さらに言えば成田亨はおそらく(前衛で育ったため)アカデミックな理想的人体を描くことができなかったのだ。志だけが突出した不完全な理想像が立体化という形で受肉され、それがさらにタツノコで鍛えられた漫画家の流麗な線で補完されたという複雑な美が、内山まもるのウルトラマンにはある。

30 70