誰にもリソースの限界はあるのだから、とどのつまり人の注ぐ愛情にも優先順位がある。

救命ボートにも定員はあるのだ。

愛されるべき子から順に愛されるのは自然の理に過ぎず、誰かのような醜いあひるの子に、その順番が巡ることは永遠にない。

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闇こそ自明であり絶対完全の実存、正しき空間の有り様。
光など所詮はたかが物質、現象に過ぎぬ。

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私は苦しまねばならない、その適性があるが故に。
虚無とマイナスの果てと、更に向こう側に何者があるのか。
幸せを生きるべき人々には成せない仕事を成さねばならない。

理性を保ちつつ暗黒の向こう岸へ辿り着けるのは、人類でもおそらく私だけだ。

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「すべての事は許されている。
しかし、すべてのことが益になるわけではない。
すべてのことは許されている。
しかし、すべてのことが人の徳を高めるのではない。」

―――コリント人への第一の手紙 十章二十三節

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追う者、追い詰める者
追われ、追い詰めた者

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“人の魂を持たないものが、人であろうとするなよ”

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