で紹介した今年発見の古代昆虫をまとめました。
2020 in insect paleontology!
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 最終回
まさかの復活劇  Lord Howe Island stick insect(ロードハウナナフシ)
学名:Dryococelus australis
分類:昆虫綱ナナフシ目ナナフシ科
生息地:オーストラリア領ロードハウ島
体長:メス約15-20cm、オスは25%小さい

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ハワイに住んだ飛べないハエ カンプシクネムス・ミラビリス
学名:Campsicnemus mirabilis(以前はEmperoptera mirabilisとされていた)
分類:昆虫綱膜翅目ハエ亜目アシナガバエ科
絶滅年代:1980年代には絶滅していた?
生息地:ハワイ
体長:1.53-1.8mm

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森林が残っていたのに絶滅? Sloane's urania もしくは Jamaican Sunset Moth(ジャマイカニシキオオツバメガ)
学名:Urania sloanus
分類:昆虫綱鱗翅目ツバメガ科
絶滅年代:最後の目撃は1894-1895年、1908年まで生存していた?
生息地:ジャマイカ
翅開長:7.6cm

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オンリーワン・カップル セーシェルアゲハ
学名:Papilio phorbanta nana
分類:昆虫綱鱗翅目アゲハチョウ科
絶滅年代:不明、1950年代?
生息地:セーシェル
翅開長:約5cm

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ドードーと生きた蝶 モーリシャステングチョウ
学名:Libythea cinyras
分類:昆虫綱鱗翅目タテハチョウ科
絶滅年代:不明、標本採集が1865年以前
生息地:モーリシャス
翅開長:近縁種から推定すると、4cmほど

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失われた青 Xerces blue(ザーシーズ・ブルー、シロモンカバイロシジミ、クセルケスカバイロシジミ)
学名:Glaucopsyche xerces (G. lygdamus xercesとされる場合もある)
分類:昆虫綱鱗翅目シジミチョウ科
絶滅年代:1941-1943年
生息地:サンフランシスコ州
翅開長:約3cm

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島の巨大ハサミムシ Saint Helena earwig(セントヘレナオオハサミムシ)
学名:Labidura herculeana
分類:昆虫綱ハサミムシ目Labiduridae科
絶滅年代:最後の目撃が1967年
生息地:セントヘレナ
全長:最大84mm

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昆虫たちに迫る危機 第四紀-現世
Quaternary Period
2.58–0 million years ago
イラスト:2020年に飼育下の繁殖が途絶えた絶滅危惧種、オガサワラシジミ(Celastrina ogasawaraensis)

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アゲハチョウの先祖 タイテスとドリティテス
Thaites Doritites
分類:昆虫綱鱗翅目アゲハチョウ科

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巨獣生息の証拠 ムカシナンバンダイコクコガネ
ヘリオコプリス・アンティクウス
学名:Heliocopris antiquus(Heliocopris[現生ダイコクコガネの属];antiquus[掘る])
分類:昆虫綱甲虫目コガネムシ科
生息年代:新第三紀中新世
発見地:日本
前翅長:28.5mm

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スズメバチの祖先 パレオヴェスパ
学名:Palaeovespa(Palaeo-[古い]+Vespa[スズメバチの属])
分類:昆虫綱膜翅目ハチ亜目スズメバチ上科スズメバチ科 Vespidae
生息年代:古第三紀暁新世~始新世
発見地:アメリカ、フランス、ロシア
体長:25mm

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美しいタテハチョウ プロドリアスとネオリノピス
Prodryas Neorinopis

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石になった精霊 リトサイケ
学名:Lithopsyche(Litho-[石の]+psyche[精神、精霊、魂。転じて蝶を意味することもある])
分類:昆虫綱鱗翅目
生息年代:古第三紀漸新世
発見地:イギリス(イングランド)
前翅長:15mm

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化石種最大の甲虫 オリクトアンティクウス
学名:Oryctoantiquus(oryktes[穴掘り]+antiquus[古い])
分類:昆虫綱甲虫目コガネムシ科
生息年代:古第三紀始新世
発見地:アメリカ
推定体長(角含めず):5cm
※イラストの角は想像図

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最古のコノハムシ エオフィリウム
学名:Eophyllium (Eo-[始新世の]+Phyllium[コノハムシ])
分類:昆虫綱ナナフシ目コノハムシ科
生息年代:古第三紀始新世
発見地:ドイツ
オスの体長:63.1mm

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今に繋がる昆虫たち 古第三紀~新第三紀
古第三紀 Paleogene Period
66–23.03 million years ago
新第三紀 Neogene Period
23.03–2.58 million years ago
イラスト:古第三紀始新世のドイツ、メッセル
Messel pit

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恐ろしい角と牙のアリ ケラトミルメクス
学名:Ceratomyrmex(Cerato-[角のある]+myrmex[アリ])
分類:昆虫綱膜翅目アリ科ジゴクアリ亜科(Haidomyrmecinae)
生息年代:白亜紀後期
発見地:ミャンマー
体長:4.5-5.9mm

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アリの始まり? スフェコミルマ
学名:Sphecomyrma(Spheco-[ハチ]+myrmex[アリ])
分類:昆虫綱膜翅目アリ科
生息年代:白亜紀後期
発見地:アメリカ
体長:4.2mm

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最初のハナバチ ディスコスカパ
学名:Discoscapa(Disco-[異なる]+scapa[軸(触角の形状より)])
分類:昆虫綱膜翅目ミツバチ上科
生息年代:白亜紀後期
発見地:ミャンマー
前翅長:2.6mm

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