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「誰にマフラー編んでるの?」。高校帰り、幼なじみの彼が訊く。秘密だよ。「どんなヤツ?」。勉強も運動も容姿も平凡。鈍くてかなりの中二病。「……俺と全然違うじゃん」。でもいいとこもあるんだよ。「マジなのか……。だったら俺は応援するよ」。俯く彼に心で囁く。そういうとこだよ、好きなとこ♥
親友だと思っていた。高校近くの公園で、クラスの男子に告白した。よく彼女と話しているのは知っている。私たち3人は同級生だ。私も彼女と仲がいい。でも交際の気配はない。「ごめん、彼女を好きなんだ」。彼の言葉に私は俯く。嫉妬で耳まで赤くなる。親友だと思っていた。異性だけれど、彼女は彼の。
親友だと思っていた。高校帰り、彼女が彼と寄り添う姿を見るまでは。私たち3人は同じクラスだ。いつの間に、あれほど距離を縮めたのだろう。告白はしていない。でも十分匂わせた。頬を染め、彼女が彼にそっと俯く。立ち去りながら、涙を拭う。今日、親友を失った。結ばれることを切望していた親友を。
「春よりきつい。何でかな?」。衣替えした冬服で、幼なじみが顔をしかめる。食いすぎだろ。「体重は増えてないのよ」。高2でまだ背が伸びたとか? 「変わんない」。じゃ気のせいだ、と俺は俯く。「ちょっと、よく見なさいよ」。……見られるかよ。実はハッキリ気づいてるんだ。胸のあたりの成長に。
振り向いた髪の長い彼女はイノだった。優しい声で「なんだよ?」と笑うイノに言葉が詰まって俯く。「泣き虫。もうお茶してやんないから」と幼い声音で彼女がからかう。アクセルは慌てて笑顔を取り繕うけれど、彼女の姿は光の粒となって消えてしまった。
やめろよ、もう会えないって知ってるくせに。
「お姉ちゃんだけ・・・戻ってきてよぉ」 今回のイベのサラトガちゃんで泣きました いつも笑顔のサラトガちゃんが俯くのはつらかった・・・姉妹を幸せにしたい #アズレン #サラトガ(アズールレーン) #星の海の夢
「あら、お若いご夫婦」。温泉宿で女将が微笑む。宿帳に2人並んで氏名を書いた。山奥の一軒宿は連休中でも静謐だ。「家族風呂もありますよ」と薦められ、頬を染めた彼女が俯く。前はしょっちゅう一緒に入った。どうしよう、と僕は尋ねる。同姓の彼女が囁く。「まだ進んでいいか迷ってる、お兄ちゃん」
もう言い訳できないね、と私は笑った。「そういうことじゃ……」と彼が俯く。何度も告って拒まれた。指一本触れてこない。私、割とモテるんだよ。高校の3年で7人に打ち明けられた。でも想いは全く変わらない。明日からは新年度。関係性が変化する。変わらず好きです。もう呼ばないからね、先生って。
市内のホテルが会場だった。東京の私大の地方入試。一緒に上京しようと彼女と誓い、デートもせずに勉強してきた。好きだからこそ耐えられた。離れた席と視線が合う。俯く彼女の唇は「がんば」と動いた。大丈夫。お前に追いつき最終模試はA判定だ。試験開始のベルが鳴る。幸福な未来への号砲みたいだ。
美人の彼女とつきあった。なぜか彼氏がいなかった。「つい束縛しちゃって引かれるの」と俯く。嫌いじゃないよ、そういうの。「本当?」。嘘じゃない。その夜、初めてお泊りする。「目を閉じて、動いちゃ嫌だよ……」。なるほど情熱的だ。って、手足縛られ動けませんが。「言ったでしょ、束縛系って❤」
「お姉ちゃん見て!トレーナーさんに『デートに行こう』って誘われて普段の私服じゃなくて特別なのにしようと雑誌で見た地雷系ファッション選んだけど不安と恥ずかしさで、癖で目元隠そうとしたけど帽子被ってないの思い出して慌てて俯くシュヴァちめっちゃ可愛い!」
地雷系シュヴァルグラン
#ウマ娘
「風邪で3日寝込んでる」。18歳の幼なじみがLINEを寄こす。両親は旅先らしい。水着持参で家に行く。まずはお風呂でサッパリだ。浴室で俯く彼の背を洗う。「照れてんの? 見慣れてるだろ」。いや、風邪の理由の痕跡までは見慣れてない。してるんだ、初カノと。残っているよ、背中に微かなひっかき傷。
「お互い子どもだったよね」。元カノがビール片手に苦笑した。高校の同窓会。好きだからしたいんだ、と僕が言い、わかってるけど怖いのよ、と彼女は拒んだ。「大人で恋愛すればそうなるのにね」。垢抜けさぞや経験したのだろう。切ない思いで俯く僕に、震えた声で彼女が囁く。「10年ぶりに恋愛したい」
駅前でJKが絡まれてる。咄嗟に不良の腹へと拳を決めた。デートに遅れた先輩が、茫然と私を見てる。元ヤンを封印し、黒髪・眼鏡で大学に進学した。真面目な彼とは釣り合わない。恋は終わりと俯くと、不良が再び倒れ込む。私を襲おうとしてたのだ。「……僕もなんだ」。先輩が、見事な蹴りを入れている。
再会は風俗の個室だった。高校時代の元カレが私に驚く。親の離婚で急に転居し10年。「あの時捜せず悪かった」と彼が俯く。私は微笑み服を脱ぎ、体を重ねた。「やめようぜ」。その躊躇いは憐憫だ。対価を得た私をむしろ傷つける。初めては彼だった。感傷を振り払い、最高のサービスをしようと私は思う。
彼女と彼とは高2で仲良くなった。彼は2歳上の私の兄の後輩だった。ある時、彼女が彼を好きだと気づく。「告ろうと思ってるんだ」と囁く彼女が、俯く私に驚いた。「ひょっとして、あなたも彼を……?」。違うよ。笑顔を作り、胸で泣く。叶わないならせめて3人一緒を願ってた。私の志向は同性なんだ。