【氷一文字】
鮮やかなりし氷旗のような絶対零度の冷刀。斬弾数は一ツだが、秘剣“夏季行李”は抜刀と同時に刃が氷となり、打ち合うごとに欠けてゆくが、同時に散った欠氷が礫となって敵を襲い、凍れる牢に閉じ込めるが如く氷漬けにする。北の剣聖“こおり屋”道奥白舟斎が佩いていたもの。

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【天紅髪挿】
棒手裏剣よりさらに細い21本の針手裏剣の忍刀。葦原遊郭最高峰の花魁である四天女王の一人にして仕掛人“翠の方”の扇。鍼医者機織伴造に師事した彼女はその技術を用いて数多の要人を外傷無く事故死に見せかけて闇に葬ってきた。

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【刻々】
鋸めいたギザギザな刃の八振りの忍刀。魑魅魍魎の穢土時代、晒ヶ原刑場において鋸挽きの刑罰で二百余の人間を処したものを打ち直したという極まって曰く憑きの逸品。組み合わせると丸鋸のようになり、更なる血を求めて獲物を八つ裂きにする。持ち主は錣という少女殺人鬼。

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【三代円亀】
長寿にして堅固なる靈亀を象った忍刀。“親亀"、“子亀"、“孫亀"と形状の異なる三種を順に上に重ねていくタイプの忍刀で、揃えると甲羅の如き円盾にもなる。持ち主は水の加護を得ることができ、玄ヶ浦の鈍左衛門は水遁の妙手だったとされる。

5 30


【苦染屍撫】
苦悶の怨嗟が染みついた手術道具じみた六本の忍刀。人間を材料にした百死一生の蠱毒供犠“苦染”の秘術で生み出された蠱物。刃紋には犠牲者の夥しい呪詛が刻まれており、放置しているだけで大地を腐らせ、仮に刃に当たらずとも、その剣風に触れるだけで死に撫でられる。

5 51


【万華蝶】
切子細工めいた妖幻なる蝶の忍刀。舞楽芸者に身を扮して各地の情報収集に努めた戦國時代の女忍者お千代の得物。狸賀と並ぶ程の化遁の使い手である狐賀流の忍だけあって幻術が得意で、特殊な義山石が使われたこの忍刀も投擲すると分身を生み出し、無数の蝶となって敵を襲う。

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【堕破邪丸】
忿怒の炎を纏った十二の忍刀。大陸の特殊な拳刃武器を参考にしており、組み合わせることで火輪と化し、火遁の精度が増す。列島南方の死吹島に住んでいた堕破邪丸という武器と同名の忍具鍛冶師が製作したとか。

8 32


【楽無苦無】
影に干渉する四本の黒苦無を組み合わせた十字の忍刀。死を騙す草葉の陰隠れの忍者が使うもので、影身や影縫の法を使用できる。今や作り手がほとんどいない希少な武器。苦楽は表裏一体。光と影のように。

8 31


【五鋒星】
五行になぞらえた五ツ刃の忍刀。それぞれ木火土金水の力を宿しており、五遁の精度を上昇させる。握りこむようにして使うプッシュダガータイプ。芒野山の“万”の萬蔵という伝説的忍者が考案したらしい。

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【陰月輪】
闇より暗い二振りの忍刀。光を全く反射しない陰明石を溶かした黒鋼鉄製の曲刀。異様なほど隠形術を得意とすし、麓の百姓からは仙人だと噂された枯れ寺の隠レ坊が使っていたとされる。

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【アミサイテム】
虹髪虹眼の激ヤバ末法少女アイリーンのマジカルスターステッキ。暗黒の軍勢エイリアンどもを駆逐するための、『罪滅星真章』の予言にもある天球儀。

子供のおもちゃ?上を見ろ。お前の頭上に輝く星を。これこそ一度振るえば星を墜とす、世界最大のフレイルである。

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【影色のカンテラ】
灯すことで影を呼ぶ影法師の術具。正確には蝋燭ではなく特殊な魔石のフレイルで、光と影の操作を奥義とする影法師の代表的な術具。起源はエジャ東南洋の影絵芝居と思われる。

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【陰陽錘】
両端に重りをつけた東洋の流星錘の一種。達人ならば陰陽拳のように円の動きに沿って操ることで、静動一体の隙の無い武の極致にたどり着くといわれる。

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【プラスルトラの柱】
グラシャ史上最強の超英雄ヘロヘロスが使っていた石柱めいた棍棒。柄の部分だけで人の背丈はあり、振るうには巨人の如き膂力が必要で、現ジバルタリ海峡を割ったのもこれだとか。実は訓練用のバーべル。物足りなくなる度にウェイト増やしてたらこうなったらしい。

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【ミートマレット】
エスパナスパンの戦う料理人シゲ・マツモトの肉叩きハンマー。魔物料理を作る時に便利。

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【盾の騎士のフレイル】
全方位に盾を取り付けたフレイル。最硬最堅を謳った鉄塞騎士団のいた17世紀、同時期にあの要塞専門家ヴォーヴァンがいたのは不運としか言いようがない。団は壊滅した。しかし数年後、唯一の生き残りが団員の遺品である盾をかき集め、この武器を完成させたのだ。

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【ナンズスタ】
南十字星と北十字星の二つの星球を磁力で繋ぐ双頭槌鉾。クラム・フランクリン作。

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【キャットナックルハンマー】
猫の手を模したナックルダスター、を模した槌。悪戯集団“猫の爪”の最も気性の荒い灰猫の得物。

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【ブラッドサップ】
皮の芸術家を自称する魔女ベヴェの作品。所謂、ブラックジャックに分類される棍棒の一種だが、これはよく鞣された人皮で作られており、中には血液、臓器や脳髄の一部、また、爪や歯、骨を砕いたもの等が入っている。「たまに中で暴れているのが可愛い」らしい。

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【牙のトロフィー】
古の南アメリクシアの“天の深き穴”に生きた先住民族の棍棒。そこは凶悪な魔物の巣で、彼らは仕留めた獲物の牙や爪を、ガガギの木の棒に飾り付け、その力を取り込むという宗教的儀式を行っていたという。そして、最も大きく、多いものを持つ者が次の族長になるのだ。

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