番外。魔道書『ダスクウォーカー』。
夕闇の道を歩く者のグリモア。色鮮やかな誰彼時の表紙には常に夕雲が揺れている。魔の解析、解読をテーマとしており、またダウジング等にも詳しい。この書が生まれた理由は紫色の涙だけが知っている。

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29.『幻燈文書』
“幻影紳士”と呼ばれる正体不明の影法師が書いた影猫の魔道書。高度な影法や特殊な月影術式が載っているらしいが、自身が姿を変えたり、ページや文字がバラバラだったりとかなりきまぐれな書。純粋な光を当てることで影に真の文字が現れることから『写同文書』とも。

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28.『E』
蜥蜴のような皮で装丁された魔竜の書。シュヴァイスのザンクトガルセン修道院の壁に埋め込まれていた。大陸中の竜に関する情報に詳しく、世界の終わりに現れる伝説の“黙示竜”についての記述がある唯一の本。竜の魔女が書いたとも。夜になると本から“声”が聞こえるらしい…。

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26.『シュタンバウム』
時代のラインを刻む螺旋の血統書。窮極の吸血鬼のグリモア。表紙の心臓は今もなお鼓動を打ち、文字は血液で書かれているため、常にページの隙間から血が滴り落ちている。一説によるとその血を飲むことで力を得られるという。“沼”への謁見を可能とするらしいが…

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22.『ヲールークの書』
北海の邪教徒“ヴォルヴァ”達の叙事詩にして予言書。闇のルーン文字“ペルス”の特殊な使用法や伝説の“瞳の中の城”、北海に眠るエオンに関する記述がある。中でも真の秘密は特定の夜にしか読むことが出来ず、そのため『月光のパリンプセスト』とも呼ばれる。

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21.『ジェマドゥの小瓶』
14世紀のバララダリブの錬金術師イブン・ジェマドゥの不思議な砂の小瓶。瓶に書かれた謎かけを解き、その答えである呪文とともに中の“物覚えのいい砂”を撒くと、文字が現れる仕掛けとなっている。内容は彼の家系の専門であった火と土の錬金術について。

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20.『人形のメモワール』
稀代の人形師マダム・ドロシーの回想録。彼女のカバラ研究の集大成であり、特に“武力兵隊”や“柱”など大陸各地に伝わるゴーレム史料に詳しい。近年、原版が彼女の生家の隠された子供部屋で発見されたが、本を抱く人形を満足させないと書に触れることもできない

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19.『ドニートットの奥義書』
ドルイド三十三氏族の一つ、ドニートットに伝わる秘伝書。様々な霊薬、特に“死をも癒す万能薬”の処方箋が記されていたが、生命を冒涜した愚か者により書は暴走し、呪菌に冒された。以来、少なくとも1762年、1975年の二度この書を巡る事件が起きている。

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15.『ドクトル・ミラビリス』
あらゆる質問の答えが記された問と解の書。奇怪な絵画じみた装丁が特徴で、著者である“驚異博士”の脳そのものともいわれるが、開くにはその度に“舌”である“赤い栞”が必要。現在はある首だけのゴーレムの頭蓋に収められている。『耳の書』『最終著作』。

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14.『北風と波雲のホルン』
ルーン文字が刻まれた石碑。古のルーナーが残したルーニング(ルーン技術)の他、“冬薔薇の長き歌”や“三兄弟と盃の話”、“永遠の夜の船”等いくつかの北海英霊詩の記述も見られる。ダンマルクのイェルリ岬の先端で発見された。角笛のようなその形状が名の由来

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12.『眠れるカシェの守り』
大砂原のベドゥインの一つ、“墓のジュジュララ”の左腕。古のケムト王朝に仕え、秘伝の智慧を記した彼らの呪帯とその腕はそれ自体が魔道書であり、数多くの墓荒らしを呪殺してきた。所謂“ミイラの呪い”の正体。顔の無いファラオが眠る財宝渓谷で発見された。

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11.『フリークス・ノート』
悪魔祓いに明け暮れたとあるやさぐれゴーストバスターの手記。本人に才能が全く無かったため、隠秘学や交霊術の知識、呪具や霊薬の使用法等が手当たり次第に書き込まれている。アメリクシアの安ホテルの密室で発見された。謎の爪跡と血の手形が刻まれている

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